2016年8月9日火曜日

(3012)スーチーの軌跡 大統領の上⑥ 軟禁支えた人材指名

 8月9日の朝日新聞より。ミャンマー国会で3月10日、新大統領の選出手続きが始まった。予定より1週間早まったのは、スチーが自身の大統領就任のために目指した憲法条文の凍結を断念したためだ。「大統領にはティンチョーがいいと思う」。ス―チーが本人に告げたのは総選挙で大勝した後だが、本人は驚いた様子は見せなかった。「スーチーに言われれば引き受ける」との読みは側近らにもあった。ティンチョーは国民的詩人ミントゥウンの息子。父は1990年総選挙でNLDから議員に当選、養父はNLD創設メンバー、妻はスーチーの友達だった。新政権発足後の4月6日、スーチーは事実上の政権トップに就いた。「国家顧問」就任は、軍側の反応を見ながら自身の大統領就任の可能性を探り、最終的に対立を避けて繰り出した秘策だった(本項終り)。

2 件のコメント:

  1. 支持者に報いることができて一安心。 スーチーさんは、当分の間、国家顧問でいいのでは…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    当分の間【5年】は国家顧問でもいいと思いますが、スーチーさんの願いは、憲法改正。軍が大統領より上位であるという憲法を改正するための最初の手段が「国家顧問」だと思います。

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