2016年8月3日水曜日

(3006)タイとミャンマー 変わる隣人関係②

 前日より続く。80年~90年、日本企業が続々とタイに進出し、タイは急速な経済発展を遂げた。一方ミャンマーは「ビルマ式社会主義」が破たんし、軍政による民主化運動弾圧と、欧米諸国からの経済制裁で困難の時期を迎えた。大規模な移民労働者の流入の背景だ。大規模な移民労働者のいるタイが今の経済規模を維持するには、常に200万人の外国人の流入が必要である。ミャンマー人労働者を抜きにはタイの経済は考えられない。しかしそれでも反ミャンマー感情はちょくちょく顔を出す。「なぜ我々のかつての王都アユタヤを焼き尽くした連中を支えなければならないのか」と。最近 タイの識者は「タイに必要なのは、ミャンマーであったような軍と民主化勢力の妥協と調整」という。スーチー氏も「両国民がお互い隣人でなくなるわけにはいきません」という。

2 件のコメント:

  1. 大変に面白いニュース。それにしても、スーチー外相は、本当によく行動しますな。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    確かに面白いニュースだ。ミャンマーが民主化し、タイが軍事政権に変わった。アユタヤ殲滅の怨念怖いですね。

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