2016年8月19日金曜日

(3022)スーチーの軌跡 逃した機会② 対話なく対立深まる

 8月19日の朝日より。大阪大の南田みどり教授は、96年8月、ヤンゴンにスーチーを訪ねた。彼女の伝記を書くための取材だったが、スーチーは「個人的なことは言いたくない」と素っ気なかった。6年間の自宅軟禁から解放直後の前年7月にも面会していたが、その時はスーチーはよく笑っていた。軟禁から解放後の1年で、軍事政権とNLDは対決色を強めていた。軍政はNLD関係者を相次いで逮捕・拘束した。また95年11月、新憲法制定を目的に93年に設置した国民会議をNLDがボイコットした。スーチーは「対話実現まで出席しない」と訴えると、軍政は態度を硬化。翌日NLD代議員の資格を抹消した。軍政の広報担当者は当時のスーチーを「会議不参加で軍政との信頼構築の機会を逸した」と評する。対話を通じての民主化、その展望が 曇り始めた。

2 件のコメント:

  1. 軟禁解除後も、随分と苦難の日々が続いたんですなあ。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    この文章の終点が見えないが、今までの世論と違い、軍政側から見た「スーチー」かもしれない。自宅軟禁が15年間だからよく頑張ったものだ。

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