2014年9月30日火曜日

(2331)カタールの「Ooredoo」と、ノルウェーの「Telenor」、そして「KDDI」

  9月30日のミャンマーニュースより。ノルウェーの大手テレコミュニケーション企業「Telenor」は、9月にマンダレーで携帯電話サービスを開始した。Telenorは今後ネピドーとヤンゴンに市場を拡大していく予定で、この3地区に住む900万人をターゲットにしている。また、カタールの「Ooredoo]はすでに8月にこの3都市でサービスを開始。サービス開始1か月で100万人を超える加入者を確保している。Ooredooは15年のライセンス期間に、150億㌦をミャンマーのテレコミュニケーションに費やすことを約束しており、5年以内に人口の97%が加入することを見込んでいる。ミャンマーの国営通信業者MPTは、7月にKDDIと住商との提携を発表。すでにOoredooとTelenorで顧客の奪い合いが始まっているなか、MPTとKDDIはどのような策略があるかが注目されている。

2014年9月29日月曜日

(2330)ミャンマー新聞(~9月15日)

  ◆秋田大学、ヤンゴン大学と学術交流協定を締結へ、◆韓国、ミャンマー開発研究院開設のため2千万ドルを支援、◆観光収入、8か月間で7億㌦超、ミャンマーホテル観光省、◆西川農水大臣ミャンマーへ出張、アセアン+3農林大臣会合、◆トヨタ新車紹介式典、ランドクルーザー・カローラなど、◆ヤンゴン駅改修工事、国内外28社応札、三菱商事など、◆2030年ミャンマーGDP、9.5%に、アジア開発銀行レポート、◆5か月間で自動車6.6万台輸入 ミャンマー国税局、◆国連人口基金、ミャンマー人口公表、出生率は2.1%まで減少、◆カレン平和支援ネットワーク、JICAの開発事業を批判、◆イオン銀行、ミャンマー学校建設支援募金、受付口座開設、◆インド、ミャンマー産コメ輸入再開、50万トン購入、◆タイ・ミャンマー政府、ダウェイ経済特区開発再開へ、

2014年9月28日日曜日

(2329)ミャンマー停戦交渉合意至らず

  9月27日の朝日より。ミャンマーで内戦状態が続いてきた政府と少数民族武装勢力16組織との「全国停戦協定」を巡る交渉が26日、物別れに終わった。少数民族側によると、政府側が一転、強硬な姿勢を見せたという。全土停戦の実現にはなお時間がかかりそうだ。少数民族側の交渉団代表は同日、朝日新聞の取材に対し、年内の協定署名が「不確実になった」と述べた。今回の交渉は22日から旧首都ヤンゴンで開かれた。協議は政府側が8月の前回交渉までの合意を覆すなどしたため一時中断、残された懸案も議論に進展がなかった。政府と少数民族側は未停戦の武装組織を含めた包括的な停戦を目指し、昨年11月に交渉を開始。8月に最大の懸案とされてきた将来の「連邦制」の在り方について政府側が譲歩したため、協定文書合意の期待が高まっていた。

2014年9月27日土曜日

(2328)犬との共存を目指す狂犬病対策 ミャンマー

  9月27日のNHK[おはようニッポン]より。風呂に入りながら、聞き耳を立てて聞いた。ミャンマーでは野良犬が400万匹いるという。敬虔な仏教徒が多いミャンマーでは、通りで野良犬に餌を与える人も多く、狂犬病が広まっている。WHOによると、ミャンマーでは年間1000人が狂犬病で亡くなっているという。当局は毒入りの餌などで対策しているが、市民の反発は大きい。一人の獣医師は、野良犬のワクチンを接種する活動を続けている。このようにミャンマーでは、野良犬と共存しながら狂犬病を防ごうという草の根の活動が広がっている。明日9月28日は、世界狂犬病予防デーだ(以上)。日本では昭和31年以降狂犬病の発生はなく、世界的にも珍しい国。しかし世界的に見れば多くの患者が存在し、100%亡くなるという恐ろしい病気だ。ワクチン接種が効果的という。

2014年9月26日金曜日

(2327)ミャンマー難民23人日本へ

  9月26日のMSN産経ニュースより。難民救済策として日本が2010年から試験的に実施している第三国定住制度で、本年度受け入れるミャンマー難民の5家族23人が26日午前、タイのバンコクから日本に向けて出発した。ほとんどが、少数民族のカレン族で、日本時間の同日夕、成田空港に到着する。タイのミャンマー難民受け入れの試験期間は、当初の3年から5年に延長され、今回が最後。来年度からは、マレーシアに滞在するミャンマー難民の受け入れを中心に行う予定。日本政府はタイから毎年約30人の受け入れ枠を設定したが、12年はゼロで、今回を含めて5年間で計86人。受け入れ条件や、日本に関する理解不足が障害となったとみられる。難民は日本到着後、日本語研修や職業訓練などの支援プログラムを受けながら、就職先や定住先を決める。

2014年9月25日木曜日

(2326)株価 6年11か月ぶり高値 上昇余地は?

  私は本年末の日経株価を1万7000円と踏んでいた。根拠など無いに等しいが。ところが9月25日の日経電子版によれば、25日の東京株式市場で、日経平均株価は反発し、年初来高値を更新した。2007年11月2日の1万6517円以来、およそ6年11ヶ月ぶりの高値となった。安倍首相の言う第三の矢がいよいよ本格化してきたのであろう。円相場がそれほど動いていない中での上げは、相場の力強さを示している。今日の日経平均は1万6300円の壁を本格的に抜け切った。私は年末にかけ着実に値を上げ、1万7000円近辺も考えられる。今日の高値は、企業業績の上振れを織り込み始めた面がある。年末にかけて予想通り1万7000円に接近しそうだ。15年3月の年度末の業績も好調さを続け、昨年度から1割以上の増益が考えられ、株価は1万8000円か。

2014年9月24日水曜日

(2325)ピン札愛 にじむ苦難

   9月24日の朝日新聞9面より。「世界イチ? ミャンマーの銀行で両替を拒否された100ドル紙幣の破れ幅1ミリ」という変わった見出し。ミャンマーの銀行ではドル札を受け取る時、目を皿のようにして紙幣の状態をチェック、破れや折り目、汚れがあったら、交換レートが下がるか、両替を拒否されることが多い。通常はアメリカの銀行の支店で、新札と交換できるが、経済制裁の続いたミャンマーでは、他国の銀行支店がない。痛んだドル札は、ミャンマーでは世界から孤立しているのだ。テインセイン政権下では、経済制裁が緩和され、ミャンマー中銀は、シンガポールで新札を引き出している。市民はドルをタンス預金していると、その価値が上がることを知っていたが、これは庶民の軍政下の知恵と言えよう。開国からまだ3年、ボロボロのドル札も使える未来が待っている。

2014年9月23日火曜日

(2324)魔法の靴でつかんだ金 キューキューティンさん(29)

  9月23日の朝日朝刊スポーツ欄より。仁川アジア大会で行われたセパタクロー女子の部での優勝者(ミャンマー人)の紹介だ。「魔法の靴」で正確なトスを上げ続けた。他の選手が使う布地の薄いセパタクロー専用靴ではなく、普通の運動靴。衝撃を吸収しやすい半面、制球を定めにくいが、「私の足の感覚にぴったり」。ネットすれすれにトスを出し、相棒がヘディングを決める。2大会連続の金メダルを手にした。絶妙なボールタッチは、1500年の歴史を持つという国技「チンロン」によって育まれた。日本の「けまり」に似た遊びだ。一人で1万回続けて蹴れてようやく一人前扱いされるという。首都ネピドーで合宿生活を送りながら、最新の設備で練習し、大学卒の公務員と同レベルの待遇を受ける。報奨金は、離れて暮らす両親に贈るつもりと話す(以上)。頑張れミャンマー!

2014年9月22日月曜日

(2323)人口減にっぽん 将来担う人材求めて

  9月22日の朝日3面。副題に「教育2014」、「定住へ日本語など支援」と続く。日本国際交流センターが各県・政令都市にアンケートしたところ、定住外国人の増加について前向きな選択肢を選んだ自治体が3割を超え、「望ましくない」はゼロ。文科省によると、日本語指導が必要な児童や生徒は、2012年5月現在、全国に3万3千人。在籍する自治体数は約800。もはや外国人が集住する地域だけの問題ではない。三重県鈴鹿市に11年春、子供9人を含むカレン族の3家族がやってきた。川森さん夫婦が雇用主。第三国定住の第一陣だ。親は学校のプリントが読めないし、宿題も手伝えない。川森さんの奥さんや従業員がつきっきりだ。でも子供たちは言葉もわからないうちから遊んでいた。小6のN君はサッカーチームで活躍、中2のS君は生徒会役員に立候補した。

2014年9月21日日曜日

(2322)蘭貢界隈膝栗毛(7)古本屋は辛いよ?

  9月19日のミャンマー新聞連載コラム(アジ研・長田紀之氏)より。ストランドの西にパンソーダン通りがある。ここは植民地時代ヤンゴン随一のビジネス地区で、銀行や百貨店、商社も見られた。今ではこのパンソーダン地区は、古本屋街として有名で、東京の神保町のような所だ。ミャンマー人は本好きが多い。神保町もそうだが、古本屋めぐりは、宝探しのようで楽しい。神保町と違うのは、彼らの多くが露天商。雨風を防ぐのに、竹竿で支えたビニールシート1枚が頼り。筆者がこの古本屋街に通い始めたのは21世紀に入ってから。学部卒業論文に必要な貴重な原著もここで購入した。状態が最悪で、雑にめくるとハラハラと崩れ落ちた経験も。あれから10余年、都市開発ブームで大建築が立ちはじめ、新書を扱う本屋も出現。いままで古本を扱っていた店の保全を望む。

2014年9月20日土曜日

(2321)ミャンマー証取、民間企業育む 来秋開設

  9月19日の日経電子版より。ミャンマーで来年秋の証券取引所開設に向けた準備に拍車がかかってきた。開設を支援する大和証券グループは、上場候補企業の掘り起こしに力を入れ、来夏には、まず5社程度の上場が承認される見込み。情報開示の充実といった課題を克服し、企業にリスクマネーを供給する器になれるか。民間主導の経済成長に弾みをつけるために、ミャンマーにとって重要な一里塚になる。上場が予想されるミャンマー企業は次の通り。アジアグリーン開発銀行、カンポーザ銀行、FMI(不動産)、エデングループ(不動産)、MAPCO(農産物)、ミャンマー・ブルワリー(ビール)、シティーマート(小売り)、キャピタル・ダイヤモンド・スター(小売り)、レッドリンク・コミュニケーション(高速通信)など。情報開示に不慣れな会社が多く、普及を妨げている。

2014年9月19日金曜日

(2320)ミャンマー・車椅子のドライバー 夢を叶える町工場の技術

  標記のタイトルのテレビを、昨夜10時過ぎにNHK・BS1で観た。ミャンマーには病気の後遺症や、地雷の被害などで、下半身が不自由となり、仕事に就けない人が大勢いる。その上、経済発展が遅れ、医療水準も低い。そんな人たちの手助けを買って出たのが、東京足立区の町工場。足を使わないで、車のブレーキや、アクセルを手で操作できる小さな装置を開発。今月、障害者の自立を目指す現地のNGOに贈られた。現在33歳のミャンマー人男性が、この装置を使っての運転免許取得を目指して猛特訓中だ。日本の町工場が後押しする、ミャンマーの障害者自立に向けての一歩である。このニュースを見た後、ベッドに入ったが、激しい「めまい」に襲われた。部屋のテレビが、時計が、額の絵が左から右へ流れ出した。私を中心にしてグルグル回り恐怖を感じた。怖い。

2014年9月18日木曜日

(2319)私の生涯で3番目ぐらいに嬉しかったこと

  わが家の机の上に、きらきら光るカードが3枚並べられた。私はいろいろカードを持っているが、こんなに美しいカードは見たことがない。そして私の前には、Oさん、Nさん婦のにこやかな笑顔が並んでいる。この綺麗な3枚のカードは、外国人在留カードだ。もちろん私は、このカードはすでに何枚も見てきたが、今日のカードは特別美しい。お子さんのカードには定住者の刻印が、お母さんのNさんのカードには日本人配偶者の刻印が、深くしっかりと刻まれていた。Nさんは、20年ほど前に来日し、苦労を重ねてこの日を迎えた。二人のお子さんは、日本で生まれ、姉は中学生、弟は小学生だ。先日お姉さんの読書感想文を読ませてもらったが、書籍の主人公と自分の生き方をからませ、実に素晴らしい作文だった。この4人のご家族が末永くお幸せであることをお祈りする。

(2318)ミャンマーで鉄道輸送の効率化支援 国交省が実証実験

  9月17日の日経その他のニュースより。ミャンマーでは貨物輸送の75%をトラックが占めている。道路整備が不十分で、渋滞も慢性化しており、鉄道で効率よく荷物を運べる環境の整備が課題になってきた。現在は、荷物を手作業で貨車に積み替えるため、ヤンゴン~マンダレー間の往き来に約82時間もかかっている。作業効率が上がれば、短時間で目的地まで荷物が運べる。国土交通省が25日から実施する実証実験では、振動や温・湿度の計器を車内に積み、荷物を痛めていないか確認する。9日間の実証実験で得られた課題を今後の改善につなげていく。ミャンマーの2012年の貨物輸送量は3390トン(前年比13%増)で、食品・雑貨のほか、鉄鋼や燃料油を運んでいる。経済発展に伴い、今後も貨物輸送量は安定的に増える見通しだ。頑張れ国土交通省!

2014年9月16日火曜日

(2317)ミャンマーで精油所整備 経産省など支援、自動車普及で商機

  9月14日の日経電子版より。通産省はJXや野村総研に委託し、2014年度末までに事業化調査を実施する。ミャンマーでは石油製品を精製する製油所が少ないうえに老朽化しており、石油製品は輸入に頼っている。今後は、製油所の修繕や新設、備蓄基地や給油所などの流通網整備など、供給網全体で参入の余地が多い。製油所を新設するだけでも数百億円規模の費用が発生する。政情不安を懸念して、ほかの国の企業の参入が少ないなか、政府が企業と一体になって事業機会を設ける。同時に備蓄の面では協力関係を築き、どちらかの国で石油製品の供給が途絶した場合、お互いに援助する。ミャンマーでは現在の自動車保有台数は35~36万台とされ、民主化前から4割増え、今後も伸びると見込まれる。ミャンマーは大きな商機となる可能性が高い。

2014年9月15日月曜日

(2316)ミャンマー新聞メールマガジン(~9月12日)

  ◆トヨタがシェア52%、New Crossroads Asia、 ミャンマー自動車市場調査、◆「THE ILLUSTRA」コンドミニアム、17年竣工、地上31階建て、◆ネスレ、ミャンマー事業に5000万ドル投資へ、◆ベトナム、対ミャンマー直接投資額15億㌦へ、◆マップショップ、ミャンマー全域オンデマンド印刷地図、販売開始、◆台湾電気電子工業会、エヤワディ―管区に工業団地開設へ、◆トヨタ新車4種、ヤンゴンで販売開始、◆エースコック、ミャンマーでオリジナル即席めん発売開始、◆特許庁 ミャンマー知的財産シンポジウムで講演、◆ヤンゴン夜市場 年内開設へ、◆ミャンマー政府、外国人への永住権付与を10月から開始、◆右ハンドル自動車の輸入禁止検討、日本中古車に影響必至、◆大和総研、東証、ミャンマー経済銀行 証券取引所開設へ正式合意、

2014年9月14日日曜日

(2315)ミャンマー祭り2014

  10月13日の朝日新聞より。ミャンマーの文化や現状を知ってもらおうと、「ミャンマー祭り2014」が、10月18日・19日、港区の増上寺で開かれる。文化やNPOの活動を紹介する「ミャンマー横丁」、料理が食べられる「ミャンマー市場」がある。昨年は鶏もも肉の炊き込みカレー「ダンパウ」や、豆のフリット「ペアジョ」が人気だった。問い合わせは実行委員会事務局(03・6278・7464)(以上)。ミャンマー横丁には、各民族の文化の紹介や民芸工芸品の販売ブースがあり、中には「タナカ」を塗る体験コーナーも開設される。また「ロンジー」の着付け体験もできるコーナーもあるという。またこれとは別に、「日本・ミャンマー交流写真展」も開催される。残念ながらもう締め切ったが、大賞だと10万円が貰える。会場では時の人、安倍昭恵さんに会えるかも。去年も盛大だったらしい。

2014年9月13日土曜日

(2314)全土停戦「年内にも署名」 少数民族側が見通し

  9月13日の朝日より。ミャンマーで1948年の独立直後から内戦状態が続いて来た政府と少数民族武装勢力との「全国停戦協定」を巡る交渉について、カチンやモンなど少数民族12組織でつくる統一民族連邦評議会(UNFC)の副議長ナイホンサ氏に取材。テインセイン政権は、計14の武装勢力と個別に停戦を結んできたが、北部カチン州などは戦闘がやんでいない。ナイホンサ氏は「民主主義と民族の平等・自治を保障する連邦制を実現する」との要求に政府側が初めて原則同意したため、「年内に協定署名を実現できる」と見通した。だが停戦署名後の各武装組織の活動や、戦闘員の補充などについて、政府側と見解に隔たりがあると説明。また、州の権限拡大といった政治要求は「署名から3か月以内に始める」と合意した。同氏はこの政治対話が最優先という。

2014年9月12日金曜日

(2313)ミャンマー支援 痛みに寄り添う姿勢必要

  9月13日「私の視点」欄、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン ミャンマー駐在員、西口裕子氏。少数民族武装勢力と国軍との紛争が続いたミャンマーでは今、和平交渉が進み、国民和解に取り組んでいるが、今後の発展に向けた課題は多い。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」は、国軍と民族武装勢力との対立が60年以上続いたカレン州で、99年から子供の保護などの分野で支援活動をしてきた。援助には、永年の紛争に耐え抜いた人々の痛みに寄り添いながら、よりよい支援につなげていくという謙虚な姿勢や丁寧なプロセスが欠かせない。日本の官民の支援に期待と不安の声が入り交じるなか、私たちは、最も弱い立場に置かれた人々と真摯に向き合い、共に歩んでいくという援助の原点を行動で示したい(以上概要)。頭の下がる発言だ。頑張ってほしい。

2014年9月11日木曜日

(2312)私、いまなにやっている?

  最近何だか忙しい。いまやっているのは、主に「みんがらネットワーク」誌の電子版作成のためのモロモロだ。この雑誌は1998年から今年まで16年間、44号まで続いている。内容は、ミャンマー大好き人間グループの機関誌であり、第13号までは私が編集長をやっていた。それ以降はSさんという方が編集長となり、見事に続いている。70頁前後の小冊子であり、売価は300円、年3回程度の発行だ。世の中の潮流についていけるよう、インタネートにアップする、いわゆる電子化を考えている。その際、著作権などの知識が必要になってくる。いま若き友人2名といっしょに勉強中だ。法律の勉強なんて久しぶり、いろいろ勉強になった。特に勉強になったのが、85歳の老人を言葉巧みに使う術だ。負けちゃぁいられないとは思うが、だいたい負けてしまう。ニコニコしながら。

2014年9月10日水曜日

(2311)ミャンマー「白骨街道」、よみがえる戦争の記憶

  9月10日の朝日新聞電子版「特派員リポート」欄より。福田記者執筆。1944年3月に旧日本軍が始めたインパール作戦は、旧日本軍の数々の作戦の中でも計画のずさんさと、退却時の悲劇で有名だ。先人が進軍し、撤退した現地を訪ねて、いかに過激な環境かが分かった。地元の人に聞くと、チン州は70年前とほとんど変わっていないそうだ。車がやっとすれ違える細い道が、険しい崖の上を曲がりくねって続く。道はぬかるんでいて、タイヤを取られて車が滑る。崖下に転落した当時の戦車をいくつか見た。第2次世界大戦で、日本の戦争指導者は、外国を侵略しただけではない。兵士を含む一般国民に対する加害者でもある。東アジアの安全保障が転換期を迎えるいま、第二次大戦の実情を知ることが大切だ。地に足がついた外交・防衛の議論をするためにも。

2014年9月9日火曜日

(2310)仁川アジア大会とミャンマー

  9月9日の朝日新聞より。9月19日から10月4日まで、韓国・仁川で第17回アジア大会(アジア最大のスポーツの祭典)が開催される。参加国・地域は45、出場選手は1万3千人と言われる。ミャンマーでは選手たちが「最高」と「最悪」に選別されていた。ネピドーにある代表選手の合宿所「ゴールドキャンプ」には、巨大な掲示板があり、左側が前月の「最優秀選手」、右側が「最劣悪選手」の一覧だった。技術や精神力、練習態度を基に毎月評価され、「最劣悪」が3度あれば、合宿所から追い出される可能性が高まる。軍事政権から民主化に舵を切ったミャンマーは、選手強化に本腰を入れる。選手の待遇も上がった。最高ランクだと大卒の公務員と同レベルの給料(1万余円)が貰える。仁川に10競技・約100人を派遣する予定で、まずはその実力が試される。

2014年9月8日月曜日

(2309)ミャンマー補選取り止め 国会も地方も 野党は反発

  9月8日の朝日新聞より。ミャンマーの選挙管理委員会は7日、年末に実施するとしていた国会と地方議会の補欠選挙を取りやめると発表した。補選は来年の総選挙の前哨戦として注目されていた。空席は国会が19議席、州・管区議会が16議席。2008年に当時の軍事政権が制定した現憲法の改正には、国会定数の75%超の賛成が必要で、改憲を求めるNLD議員らは、少しでも民政議員の比率を上げるために空席を埋めるよう求めていた。選管は取りやめの理由を「総選挙まで1年しかないし、膨大な費用もかかるため」などと説明しているが、苦戦が予想される与党・政府側の意向が反映しているとみられる(以上)。テインセイン政権は、経済面では成功しているようだが、政治面でもしたたかな長期作戦を立てているのでは? 2015年の総選挙が注目される。

2014年9月7日日曜日

(2308)円借款貸与契約、社会経済基盤整備を支援

  9月6日のミャンマーニュースより。外務省は9月5日、ネピドーにおいて631億円を限度とする円借款4件に関する貸付契約に調印したことを発表した。特に、ミャンマー2大都市を結ぶヤンゴン・マンダレー鉄道は、重要な幹線道路であるものの、老朽化が深刻化、ヤンゴン地域は、さらなる経済活動の活発化・都市化が予測されるため上水道施設や物流のインフラ整備が急務となている。なお農業開発を通じた農村住民の生活向上も重要課題、また灌漑整備の遅れによる、乾季に作付ができない問題もあり農村住民の生活向上が進まない、内訳は次の通り。①ヤンゴン・マンダレー鉄道整備計画(供与限度額200億円)、②ヤンゴン都市圏上水整備計画(同236億円)、③ティラワ地区インフラ開発計画(同46億円)、④バゴー地域西部灌漑開発計画(同148億円)。

2014年9月6日土曜日

(2307)ミスコン女王VS.主催者 整形強要で、暴露バトル

  9月6日のフジテレビ9:55の「世界HOTジャーナル」・その他より。韓国で行われたミスコンテストで優勝するも「態度が悪い」などとして優勝資格をはく奪され、「ティアラを持ち逃げした」と報じられているミャンマーの少女メイミャノーさんが9月2日ヤンゴンで反論の記者会見を開き、「韓国で全身の整形手術と食事の接待をすることを要求された。などと暴露した。今年5月にソウルで行われた「ミスアジア・パシフィック・ワールド」で優勝、韓国で歌手デビューするため、レッスンを受けた。しかしミスコンの主催者は、8月27日、「胸を整形し、1・2000万円相当の優勝者ティアラを持って行方をくらました」という。一方、メイミャノーさんは、「財界の大物との食事に同行するよう求められ、全身の整形手術も要求された」と反論、主催者が謝罪するまでティアラは返さない」と訴えた。

(2306)バングラデシュからのロヒンギャ族送還に同意

    9月3日のミャンマーニュースより。バングラデシュとミャンマーの外相は、8月31日、ダッカにて2国間会合を行い、ミャンマー側は2005年から停止状態にあるロヒンギャ族の送還プロセスの再開に同意した。このプロセスは2か月以内に開始される予定。ミャンマー側に帰還できるのはミャンマー側が定めた条件のもとで選定された2415人の難民のみ。基本的条件とは、両親がミャンマー人であるという証明の提示である。公式の難民キャンプは2つで、そこに暮らすロヒンギャ族は32000、非公式の難民キャンプも多数存在するが、公式キャンプに比べ、NGOなどの援助もうけられない。誰も非公式キャンプで暮らす難民のことは気にかけていない。彼らはいったいどうやって生きればいいのだろうか。今回の返還が、「始まり」であって「終わり」でないことを祈るばかりだ。

2014年9月4日木曜日

(2305)東南アジアのユーゴスラビアと言われるミャンマーに内在する課題

  昨日に続き9月3日のJPプレスより。ネピドー駐在のJICA専門家の工藤氏が教えてくれた。「ミャンマーは東南アジアのユーゴスラビアなんです」と。ミャンマーは人口が約5142万人で、ここに135もの民族が存在する。そのうちビルマ族が約7割を占め、中央平原部に居住、残りの約3割の少数民族は主に国境の山岳地帯に居住している。このため少数民族との融和が、ミャンマー政府にとって最大の課題の一つである。多民族の統治という観点において、ミャンマーは、かつてのユーゴスラビアと類似する。1940年の前半当時、ヤンゴンの人口は50万人、うち過半数はインド人を中心とするアジア人で、ビルマ人は僅か約3分の1、その他はカレン族や華人。テインセイン政権は、各少数民族と停戦協定を進めている。幸い今年中にも合意がなされるとの見方が多い。

2014年9月3日水曜日

(2304)急速に発展するヤンゴンと軍事的首都ネピドー

  9月3日のJBプレスより。この1年のヤンゴンの変貌は、驚愕するものがある。國、人とは、こんなに早く進化できるのか、という思いだ。2年前のタクシーは床がボロボロなため、うっかり足を出したら複雑骨折必至。国内での自動車月間販売数は、昨年の緩和以降、60台から6000台に急増、渋滞も激化しつつある。人々も少しずつあか抜けてきた。例えば「タナカ」、お洒落とは正直言えないタナカを使っている女性数が明らかに減っている。一方、ネピドーは日本軍が展開していた僻地であり、突然ヤンゴンからの遷都が発表された。すべての官庁が同じ外見・構造になっている。また全官庁が2つのビルを持ち、互いに遠く離れた場所にある。大臣はAビル、官房長はBビルというように別々のビルで執務してる。働く役人も訪問者も極めて不便である。軍事的迷宮だ。

2014年9月2日火曜日

(2303)ライオン、歯磨きだけじゃない収益源、

  9月2日の日経電子版より。久しぶりにミャンマーではないニュースを。ライオンは私の出身企業であり、当時の研究部にいた10数人と、「きらく会」という会を結成して毎年会報を出版している。という訳でライオンのニュースを取り上げた。浜社長は最近「製品領域を絞り込んだ上で、海外展開を進める」と指示を出した。狙うのは高い利益率を出す事業体質だ。自動車やスマホ向け2次電池に使う導電性カーボンや、建築用薬剤などを扱う化学品分野は、ここにきて事業が好調、病院や介護施設にも販売網を広げ、利益率を伸ばす考えだ。株価は8月19日に年初来最高となる636円を付けた。産業用品で軒並み高シェアを獲得すれば、「歯磨きはライオン」を超えた新たな収益源になりそうだ(以上)。私を育ててくれた ライオンの明るいニュースは嬉しい。会社も私も 頑張ろう。

2014年9月1日月曜日

(2302)特許庁、アセアン諸国との知的財産分野の協力を強化

  8月30日のミャンマーニュースより。特許庁は、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、インドネシアの知財庁等の各長官と個々に会談して、知財に係る協力文書に署名した。これにより、特許庁は同文書に基づき、各国知財庁との協力関係を強化していく。ミャンマーを含めたアセアン諸国では、知財の重要性は認識されているが、その制度や運用にばらつきがある。そして、日本企業などのユーザーやアセアン諸国から、日アセアン間の知財分野での協力を強化することへの要望が強まっている。特にミャンマーでは知財制度が整っていないので、知財制度構築の初期段階からの支援と協力が求められている。今回ネピドーで行われたゾーウイン科学技術省局長との会談で 成果が確認された(以上)。いま、私達は著作権などを勉強しており、ミャンマー人に教えたい。