2014年9月4日木曜日

(2305)東南アジアのユーゴスラビアと言われるミャンマーに内在する課題

  昨日に続き9月3日のJPプレスより。ネピドー駐在のJICA専門家の工藤氏が教えてくれた。「ミャンマーは東南アジアのユーゴスラビアなんです」と。ミャンマーは人口が約5142万人で、ここに135もの民族が存在する。そのうちビルマ族が約7割を占め、中央平原部に居住、残りの約3割の少数民族は主に国境の山岳地帯に居住している。このため少数民族との融和が、ミャンマー政府にとって最大の課題の一つである。多民族の統治という観点において、ミャンマーは、かつてのユーゴスラビアと類似する。1940年の前半当時、ヤンゴンの人口は50万人、うち過半数はインド人を中心とするアジア人で、ビルマ人は僅か約3分の1、その他はカレン族や華人。テインセイン政権は、各少数民族と停戦協定を進めている。幸い今年中にも合意がなされるとの見方が多い。

2 件のコメント:

  1. テインセイン政権に取って、停戦協定は、目下の最重要課題の一つですな。
    でもロヒンギア族はどうなるのかな…。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    その通りですが、停戦の次は各民族地域の自治問題に入ります、そこではもめるでしょう。特に民族の武装勢力の扱いについては揉めることが予想されます。

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