2014年9月24日水曜日

(2325)ピン札愛 にじむ苦難

   9月24日の朝日新聞9面より。「世界イチ? ミャンマーの銀行で両替を拒否された100ドル紙幣の破れ幅1ミリ」という変わった見出し。ミャンマーの銀行ではドル札を受け取る時、目を皿のようにして紙幣の状態をチェック、破れや折り目、汚れがあったら、交換レートが下がるか、両替を拒否されることが多い。通常はアメリカの銀行の支店で、新札と交換できるが、経済制裁の続いたミャンマーでは、他国の銀行支店がない。痛んだドル札は、ミャンマーでは世界から孤立しているのだ。テインセイン政権下では、経済制裁が緩和され、ミャンマー中銀は、シンガポールで新札を引き出している。市民はドルをタンス預金していると、その価値が上がることを知っていたが、これは庶民の軍政下の知恵と言えよう。開国からまだ3年、ボロボロのドル札も使える未来が待っている。

2 件のコメント:

  1. 我慢をし、苦労した分、これからが明るいですな。

    K.A.

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  2. K,A,さん
    ミャンマーでは、高額紙幣をある時、突然に無価値にするなどの暴挙が行われたが、庶民は「タンス預金で上手に生きてきたようだ。

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