(2010年3月31日)
ビルマのNLDは29日軍政主導の総選挙をボイコットして解党する方針を決めた。この決定はNLDとしては参加してもマイナス、参加しなくてもマイナスという状況下での苦渋の決断であったと思う。党内には一部に参加論も出ていたが、カリスマ的リーダーであるスーチーさんが、いち早く不参加の方針を打ち出したので、全員一致で不参加を決めたのだ。選挙法では5月上旬までに選挙委員会に登録するように義務付けており、応じない場合は解散を余儀なくされる、そして解散すると全資産は政府に移されると定めている。NLDの場合全国に約300の拠点を持つが、、解党すると、自前の事務所や電話などの備品類や資金などが押収される恐れが高い。また解党後、軍政は非合法を理由にメンバーの活動を禁じる一方、活動拠点や資金も奪うことで、NLDは壊滅するであろう。タンシュエ議長の高笑いが聞こえてくる。