2013年10月31日木曜日

(1997)ミャンマー新聞メールマガジン(~10月30日)

  ◆豊田通商、ミャンマー向けインフラ整備用車両を受注、◆独フォルクスワーゲン社、ミャンマー進出、◆インド・ミャンマー・タイ高速道路、近日着工、主要貿易ルートへ、◆新潟大学、ヤンゴン第2医大と協定、医療支援へ、22日調印、◆中国BPFG社ヤンゴンに高層ビル建設へ、ミャンマー合弁先募集、◆日本政府、ラジオ・テレビ局へ資金協力、番組・編集機材供与、◆ヤンゴン~マンダレー鉄道、JICAに5億ドル支援要請、鉄道省、◆ティラワ経済特区、移転住民との賠償金交渉完了、港湾管理局、◆ハンタワディ国際空港、落札結果再考へ、航空局、◆ミニ・サルーン自動車、国内生産へ、第1工業省、◆ネピドー~バンコク線、週7回に増便、◆電力料金、11月から値上がり、業務用で最大2倍に、電力省 【我がブログ、2000回まであと3回、あと3回!】

2013年10月30日水曜日

(1996)3商社、ミャンマー開発へ

   10月30日の朝日。三菱商事、丸紅、住友商事の3社は、ミャンマーの政府、民間企業と協力して、同国のティラワ経済特区に工業団地をつくることで合意した。ミャンマー側が51%、日本側が49%を出資して開発の新会社を設立し、2015年の開業を目指す。400㌶の土地造成を年内に始め、日系企業など50~100社ほどの工場が操業できる拠点をつくる。総事業費は約170億円(以上)。ティラワ工業団地は、ヤンゴンの近くのタンリンという街のそば、水深の深い港もある。工業団地は全体で2400㌶の予定で、そのうちの400㌶が今回の先行開発、万事成功してほしい。ところで、このブログも、あと4日で2000回となる。2008年5月にスタートしてから、5年7か月の間、毎日発信を続けた。しかも 字数を365字と決めて。そろそろ笑い出すか、ワッハッハ。

2013年10月29日火曜日

(1995)10月27日 「ミンガラ奨励金」の授与式挙行

 私は、昨年末に「N1会」の樹立を目指した。会設立の趣旨は、ミンガラ日本語教室における、日本語能力試験N1級合格者による、通訳・翻訳などの新規起業であったが、いろいろな理由であえなく諦めた。断念した大きな原因の一つが、N1級合格者といえども、公的な通訳・翻訳事業に参入するには、まだまだ能力不足という懸念があったからだ。そこでN1級合格は、一つの通過点に過ぎず、さらなる勉強が必要であることを認め、「ミンガラ奨励金(5万円)の授与」に考えを変えた。特に、昨年12月の試験で合格者が皆無であったことはショックだった。しかし今回、モエさんが合格し、次回の試験にも挑戦すると言われ、すごく嬉しかった。ミンガラ日本語教室で学ぶ生徒全員が、ささやかではあるが、この奨励金の獲得をめざして 勉強を継続することを期待している。

2013年10月28日月曜日

(1994)ミャンマー新聞メールマガジン(~10月25日)

  ◆NEC、仮想化モバイルコア「vEPC」販売開始、12月に稼働、◆中国・ミャンマーガスパイプライン竣工、全面稼働へ 全長2500キロ、◆デンマーク・ビール大手、工場着工、14年末稼働、◆ヤンゴン国際空港、年間600万人の旅客対応へ、離着陸施設など増強、◆天然ガス自動車全国に2万台、ミャンマー石油・天然ガス公社統計、◆携帯電話通信網拡張工事ネピドー市・シャン州で30日まで、◆郵電公社、無線ブロードバンド通信サービスを入札公募、◆中国国境シャン州への外国人立ち入りを一部許可、内務省、◆タイ政府、ミャンマーとの査証免除締結へ、ビザ発行不要に、◆中国電力投資集団、カチン州2都市に電力供給、◆ヤンゴン駅拡張工事日系2社応札へ、高層マンション・幼稚園新設、◆ヤンゴン・マンダレー縦貫鉄道 環境影響調査後に着工。

2013年10月27日日曜日

(1993)読了205冊目:「アーロン収容所再訪」

 会田雄次著、1988年11月・中央公論社発行、中公文庫、234頁、定価360円。著者は1943年にビルマ戦線に送られ、戦後2年間、英軍捕虜としてラングーン近郊のアーロン収容所に収容された。その内容は、1973年に発行された「アーロン収容所」に掲載されたが、本書はその後1974年、著者が戦争の際たどったビルマ各地を、26年ぶりに再訪した。著者が苦労した収容所付近はすっかり変わっており、建造物などはっきり思い出せない場面もあった。しかしビルマ人は本質的に変わっていないことに気づいた。彼らは当時もいまも、親日的であった。歴史家としての冷めた感慨を込めて、ビルマあるいはビルマ人への熱い想いが、随所に綴られている。心情的かつ客観的なビルマ論と言える。この2冊を並べて読むと面白い。いずれも文体は平易で読みやすい。

2013年10月26日土曜日

(1992)タンシュエ元軍政トップ、国の行方憂慮

  朝日10月26日より。ミャンマーの下院議長シュエマン氏は最近のタンシュエ議長の見解を明かした。20年近く軍事政権を率い、一昨年の引退後、その動向がベールに包まれているタンシュエ元上級大将(80)が、国の将来を憂慮していることが判明。元腹心で、軍政で序列3位だったシュエマン下院議長が数日前、タンシュエ氏の自宅を家族で訪問。24日の記者会見で、「タンシュエ氏が国の変化を関心を持って観察し、国政が間違った方向に行かないか心配しているようだった」と語った。タンシュエ氏は民政移管時に国軍司令官の地位を退き、ネピドーに暮らしているとされるが 詳細は不明。「政治にはかかわっていない」とも語った。シュエマン氏は次期大統領に意欲を示しており、テインセイン大統領は 2期目を目指す考えがないと 自分に伝えたとも述べた。

2013年10月25日金曜日

(1991)読了204冊目:「ビルマのエグザイル オーウェルと高見順の場合」

 大井靖夫著、1996年10月・近代文芸社発行、280頁、定価2000円。1.ジョージ・オーウェルの植民地経験、2~5.ジョージ・オーウェルの「ビルマの日々」覚え書き、6.ジョージ・オーウェルの戦時「ニュース解説」、7.「ジョージ・オーウェル著作集」未収納の記事と書評、8.高見順のビルマ経験。このように大部分はジョージ・オーウェルの著作に関する書評である。ジョージ・オーウェルは19歳から5年間、インド帝国警察官としてビルマに勤務し、その間の出来事を「ビルマの日々」、「象を撃つ」などの書籍でまとめ、英国に帰国後は、BBC放送に勤務、日本軍によって侵攻されたビルマの状況などを逐次放送したが、それらも分析した。一方高見順は、徴用兵としてビルマ戦線に赴き、「ノーカナ(インド人調理人の名)のこと」を発表、著者は 内容を分析し評価した。

2013年10月24日木曜日

(1990)ミャンマー新聞メールマガジン(~10月22日)

  ◆キャノン、東南アジア競技大会のスポンサー契約調印、ミャンマーで44年ぶりに開催、◆運輸省、中・大型バスの規制緩和、◆国内セメント生産量16年までに1千万トンへ(工業省)、◆モゴック市宝石鉱区、採掘権を入札方式で公募(鉱山省)、◆国土交通省、ミャンマー港湾の情報化へ、調査団派遣、◆マンダレー工業団地50MW発電所新設、電力供給24時間体制へ、◆イオングループ、日緬の高校生交流、◆マンダレー、高速バス駐車場改修工事、入札要項発表、◆460億円の貿易赤字、13年上半期、◆飯田通商ら7社に営業許可、◆国土交通省、ミャンマー航空当局とヤンゴンで協議、輸送力拡大へ、◆マレーシア自動車部品大手、ミャンマーに工場新設、◆ピースウインズジャパン、カレン州で井戸建設、◆運転免許申請数、外国籍では中国人 トップ。

2013年10月23日水曜日

(1989)スーチー氏「改憲にこだわる」

  10月23日の朝日。ミャンマーの野党党首スーチー氏が訪問中の欧州で、軍事政権が制定した憲法の改正の必要性を声だかに訴えている。国会の憲法調査委員会が年末までに改憲を巡る報告書をまとめる予定で、その方向性が年内に固まる可能性がある。民主化の次の段階に向け、国際社会の協力を取り付けたい考え。スーチー氏は、19日のベルギー訪問以降、「国民の大多数は改憲を求めている」、「改憲が無ければ2015年の総選挙は公正にならない」など、憲法改正に関する発言を繰り返している。憲法改正に関しては、7月に国会が憲法調査委員会を設置、年末までに報告書を提出することを決定。与党(USDP)の党首シュエマン下院議長は「委員会の報告に基づいて改正がなされる」と表明。今回の欧州歴訪は国際社会に 協力を求めるもの。

2013年10月22日火曜日

(1988)読了203冊目:「ビルマ・アヘン王国潜入記」

  高野秀行(フリーライター)著、1998年・草思社発行、277頁、1900円+税。目次は、1.アヘン王国ワ州、2.手探りの辺境行、3.アヘンとワ人、4.ゴールデン・ランドの草むしり、5.「アヘン=モルヒネ化計画建白書」、6.白いケシと緑の軍服、7.最後に残された謎。シャン州の中の小さなワ州、そこがアヘン王国(ゴールデントライアングル)といわれている。軍事政権下のアヘン密造、おどろおどろした暗黒地域と思いきや、実に穏やかで、平和な地区であった。著者は7か月間、現地人との軽妙なやり取りですっかり信用され、アヘンの種まきから収穫まで、普通では考えられない体験を重ねていった。そして最後は自らアヘンを吸うようになり 半分中毒症状まで経験(ここまで書いていいのかしら)。ひやひやしながら楽しく読み終えた。高野秀行流の文体で 愉快。

2013年10月21日月曜日

(1987)ミャンマー新聞メールマガジン(~10月17日)

  ◆JTたばこ生産工場新設へ「マイルドセブン」現地生産、◆タイゴム大手シートラン・アグロインダストリー現地法人設立、◆中小機構、ミャンマー企業団23社招聘、日本企業商談会開催へ、◆米・コーチ、伊・グッチ、ブランドバッグ生産へ、◆ミャンマー祭2013、11月17日に増上寺で開催、安倍昭恵氏ら登壇、◆TBS、国営放送局と提携、番組輸出、ニュース映像提供へ、◆経産省、鉱山省とセミナー開催、◆スーチー氏欧州5カ国歴訪、「サハロフ賞」23年ぶりに受賞、◆ミャンマー製ミニ・サルーン自動車、400台完売、◆タイの格安航空ノックエア、ヤンゴン~バンコク線就航、11月1日から、◆ティラワ経済特区開発公社、11月に株式販売、◆ミャンマー航空局、仁川国際空港公社と緊急会談、新空港建設計画に不信感、◆国営テレビ局、デジタル放送に 移行。

2013年10月20日日曜日

(1986)読了202冊目:「ビルマ戦(後篇)」

 前篇と同じく副題は「戦争と人間の記録」、著者は小宮徳治、1978年3月・徳間書店発売。286頁、1500円+税。目次は次の通り。第4部:地獄の転進(死の山中行軍、兵器を捨てて、ジャングルの敵襲)、第5部:砲火に追われて(マンダレー街道突破、シッタン河渡河、敵中離脱)、第6部:敗残の軍隊(脱出、帰らざる将兵)。付録に著者と高木俊朗氏の対談「ビルマ戦を巡って」を掲載。ペグーの山中で日本軍は食糧を捨て、武器を捨ててシッタン河をめざして総退却、途中手榴弾による自決者は絶えない。豪雨が続く中、そして敵砲火の中、死の転進は続く。最後は終戦・タトンでの集結で終わる。著者は帰らざる将兵の氏名、住所、場所、日時などを克明に発表しており、立派な方だ。死んだ兵士たちの真の姿を世に知らせ再び戦争の愚を犯させないことが大切。

2013年10月19日土曜日

(1985)ミャンマー爆発 カレン民族同盟元兵士が関与

 10月19日の朝日。ヤンゴンのトレーダーズホテルで14日に起きた爆発事件で、ミャンマー警察は18日に記者会見し、爆弾を仕掛けた疑いがあるとして拘束した男が関与を認めたと発表。男はカレン民族同盟(KNU)の元兵士、ソーミンルィン容疑者(26)。手製の小型時限爆弾を仕掛けたという。現在、KNUの金採掘事業で働いており、同僚の男に採掘権を報酬にするとして、事件を依頼されたという。KNU幹部は地元紙に組織としての事件への関与を否定。ただ、KNUは政府との和平などを巡り、内部分裂しており、こうした事情が事件の背景にあるとの指摘も出ている(以上)。この事件とは別に、シャン州ナムカムで16日から17日朝にかけ爆弾の爆発が3件続き、3人が死傷したという(18日の朝日)。ヤンゴンの事件と直接関係なさそうだが何となく不安。

2013年10月18日金曜日

(1984)読了201冊目:「ビルマ戦(前篇)」  

  副題は「戦争と人間の記録」、著者は小宮徳治(大正6年生、総和実業会長)、1978年3月、徳間書店発売、254頁、1500円+税。目次は次の通り。第1部:夜の高射砲隊(激化する空襲、連合軍の反攻、軍規紊乱す)、第2部:ラングーン落つ(混乱する市街、方面軍司令部逃亡す、ラングーン最後の日)、第3部:邁作戦の開始(ペグーから反転、ペグー山中で転進援護、豪雨のミンゴン陣地)、以下後篇に続く。著者はビルマ上陸後再教育を受け、野戦高射砲大隊に配属され、ラングーンの空の防衛のために活躍する。制空権が敵側に握られ、低空で来襲する敵機を市内各地に配備した高射砲で防衛する様子が凄まじい。また方面軍司令部のラングーン脱出はあまりにもみっともない。著者らの部隊はペグーまで下がりここで敗退を続ける友軍の転進を援助。

2013年10月17日木曜日

(1983)ミャンマー新聞メールマガジン(~10月11日)

   ◆豊田通商グループ、トヨタ車修理コース開講、◆チャイントン石炭火発 環境評価後着工へ、◆ミャンマー日本ニュービジネス協議会発足 経済協力促進へ、◆経済成長率6.8%に上方修正 世銀「半期経済レポート」、◆証券取引センター 14年内に証券取引免許発行へ、◆ホテル総数859棟 ホテル観光省8月統計データ、◆トラベルプリペード・マスターカード発行記念式典開催、◆外国人訪問者数、8か月間で100万人超 前年比58%増、◆台湾HTC、ミャンマー語対応スマホ発売郵電公社への資本参加検討、◆インド電力大手タタパワー石炭火発新設 調査開始、◆漁業管理局エビ養殖場をヤンゴンに新設、◆韓国釜山急行バス、公共交通サービス撤退へ、◆三菱自新車発売開始 タイから「L200」輸出、◆タイ代表団マンダレー商工会議所訪問。

2013年10月16日水曜日

(1982)チャリボンに本を寄付しました

   85歳を目前にして、私は書籍整理に悩んでいた。私の書斎には、売れそうにもない多数の書籍が、所狭しと並んでいたが、処分方法が分からない。たまたま、難民支援関係の方と話をしているとき、「チャリボン」の話が出た。なんとも奇妙な名前だが、どうやら「チャリティ」と「本」を結びつけた和洋折衷の造語のようだ。長野県にある(株)バリューブックスに連絡すると、ヤマト運輸の車が自宅に来て、有料で不要の古本を送ってくれる。私の場合、153冊を段ボール3箱に詰め、送料が2220円かかったが、この費用はすべて(株)バリューブックが負担、結局私は無料で送ることができた。後日、受領書が来たが、難民支援団体宛の支援金は3325円。おかげで、我が書斎はすっきりするし、ささやかだが、難民支援のための寄付ができた。今夜はいい夢が見られそうだ。

2013年10月15日火曜日

(1981)ミャンマーの高級ホテルで爆発 米人1人負傷

  10月15日の日経電子版より。ヤンゴン中心部のトレーダーズホテル(22階建て、客室数270)で、14日夜、9階の客室で宿泊客の米国人家族が、クローゼット内にあった不審なカバンを開けたところ爆発、40歳代の米人女性は病院に運ばれた。爆風で客室の窓ガラスが割れるなどの被害が出た。ミャンマーでは、11日にも中部のタウングーでホテルが爆発、また13日にはヤンゴン市内のバス停など2か所で爆発があり、14日にはヤンゴン市内など3か所で爆発物が発見された。ミャンマーでは16日がイスラム教の祝日で、これを狙ったテロの可能性がある。西部ラカイン州などで多数派の仏教徒と、少数派のイスラム教徒の間の衝突が激しくなっており、これまでに200人以上の死者が出ている。トレーダーズホテルは、日本の ビジネスマンや 観光客が多い。

2013年10月14日月曜日

(1980) ワッハッハ 読了200冊目:「ミャンマー こんなとき何て言う?」

  著者は土橋泰子(拓殖大学講師・ミャンマー語)、2013年9月・連合出版発行、213頁、2200円+税。目次は以下の通り。Ⅰ.はじめに、Ⅱ.挨拶、Ⅲ.基本文型、Ⅳ.市場で買い物、Ⅴ.空港で、市場で、Ⅵ.より深く知るために。ミャンマー語のテキストは数多く発行されているが、この書籍の場合は、ミャンマー語のカタカナ表記を創作している。カタカナに符号や記号を付けることで、ミャンマー語の発音を、カタカナで読めるように工夫したものだ。さらに添付のCDで、ミャンマー人の先生の発音を真似することもできる。なお、ミャンマー語には、話し言葉と書き言葉があるが、今回は書き言葉は省略。巻末には慶弔の言葉や便利な諺、祈念の言葉などもあり、有効に使えそう。少しずつでも覚えていきたい。ところで、とうとう念願の200冊に到達した。よく頑張った。

2013年10月13日日曜日

(1979)大統領改憲には慎重

  昨日に引き続き10月12日の朝日から。現憲法は外国籍の配偶者などは大統領になれないと規定し、スーチー氏の就任は不可能。また、国会議員の4分の1を軍人が占めるとも規定。改正案をつくる作業は始まったばかりで、内容は白紙の状態だが、大統領は「国会の憲法調査委員会が最善を尽くしている。憲法改正に関する私の考えは、国民の願いに基づく」という。憲法改正には国会での4分の3以上の賛成に加え、項目によっては、国民投票が必要。次期大統領選では、スーチー氏とシュエマン下院議長が意欲を示している。シュエマン氏は、今年に入りテインセイン大統領から、与党党首の地位を譲り受け、権力を固めているが、テインセイン氏と確執があるとの観測も。ミャンマーは来年アセアンの議長国を務める。大統領は 「後発国の開発を優先したい」と。

2013年10月12日土曜日

(1978)「全土停戦11月にも」 テインセイン大統領単独会見

  10月12日の朝日1面から。テインセイン大統領は、外遊先のブルネイで朝日との単独会見に応じた。民主化に向けた最重要課題の一つである少数民族との和解について、11月にも全武装勢力との停戦協定に署名できるという見通しだ。多民族国家のミャンマーでは、1948年の独立直後から、多数派のビルマ族が中心の中央集権体制に反発し、少数民族が自治などを求めて闘ってきた。カレン民族同盟(KNU)が最初に蜂起、60年代まではカチンやシャンなどの少数民族組織も武装闘争を始めた。テインセイン政権はこの2年間で17武装組織のうち14組織と個別に停戦合意、しかしカチン独立機構(KIO)とは合意していない。各武装勢力との停戦交渉には、日本政府も関与、今年2月 笹川陽平・日本財団会長を政府代表に任命し交渉の進展を後押ししている。

2013年10月11日金曜日

(1977)アセアン 来年の議長国ミャンマーに

  10月11日の朝日から。ブルネイで10日開かれた東アジアサミットで、中国は安保の面で新しいアジア・太平洋戦略を鮮明にした。背景にはインフラ整備などで、関係を深めていたミャンマーの軍事政権が、民主化へと舵を切った途端、中国依存からの脱却を図ろうとしたショックがある。なお、アセアンの議長国は、ブルネイから来年のミャンマーに引き継がれた。テインセイン大統領は、自らが掲げる「国民和解」をめぐり、年内に一定の成果を出すと断言している。すべての少数民族武装勢力と「全国的停戦協定」を実現したい意向で、まだ正式な停戦合意に至っていないカチン独立機構(KIO)とは10日まで協議。また政治犯は8日に56人を釈放した。大統領が「年内」にこだわるのは、各国の要人らがミャンマーを訪問するまでに改革の成果をアピールしたいため。

2013年10月10日木曜日

(1976)読了199冊目:「実用ビルマ語入門」

  実用ビルマ語入門(発音・会話・単語集)、著者は戸部実之(東海大学・外国語教育センター教授)、1995年12月・泰流社発行、横書き、101頁、9000円。目次は、第1部:基本文法、第2部:日常会話、第3部:語彙集と続く。目次だけを見ても類書と違わないが、大きく異なる点は、ビルマ文字の説明がない点だ。思い切って、複雑で難解なビルマ文字の学習を省略して、もっぱら発音にこだわった入門書である。確かにビルマ文字を知らなくても、会話はできる。漢字を知らなくても、流暢に日本語を話すミャンマー人も多い。著者の履歴を見ると、ミャンマー語以外にもほぼ50の言語について、同種の入門書を発行しており、おそらく言語学の大家なのであろう。101頁で9000円とは、べらぼうに高い価格だが、言語学研究者にとっては、貴重な書籍といえるようだ。

2013年10月9日水曜日

(1975)読了198冊目:「ミャンマーの夜明け」

 著者は加賀美充洋(ニカラグア駐在大使、JETROバンコク研究センター所長)、2013年7月・日本経済評論社発行、横組み、205頁、2000円+税。目次は 第1章:東アジア経済圏の出現、第2章:CLMV諸国公務員研修の経緯、第3章:ミャンマー経済の概要(ミャンマー側データから)、第4章:ミャンマー研修の実態、第5章:研修を成功させるために、第6章:ミャンマーの自由化はすでに始まっていた、第7章:ミャンマーの発展可能性。著者はERIA(東アジア・アセアン経済研究センター:日本の経済産業省が08年に、ジャカルタに創設した国際機関)の一員として、東アジア各国の政府関係者に対して研修会を実施した時の記録のうち、特にミャンマー関連に注目した内容。同国は 08年からすでに自由化路線を進めており、ついに「夜明け」の時を迎えたという。

2013年10月8日火曜日

(1974)ミャンマーYAHOOニュース(10月①)

  YAHOO!ニュース10月6日から抜粋。◆ラカイン州タンドウェーで暴徒化した仏教徒が、イスラム教徒住民を襲撃した事件で、女2人を含む44人の容疑者が身柄を拘束された、◆ミャンマーで今月から技術者育成のため、JICAが2大学(ヤンゴン工科大学・マンダレー工科大学)を支援、◆三菱自が新車発売(生産はタイ)、14年1月から、◆三菱商事とシンガポール企業、不動産開発で提携、◆政府が東南アジアと関係強化を推進、経済から安保まで、対中関係悪化を背景に、◆ダウェイ開発、初の3者協議、日本・ミャンマー・タイ、◆日系ラーメン店FC見本市で提携先模索、◆マツダ、14年前半から自動車販売再開、「CX-5」など5車種受注、(以上)。このニュースは YAHOO!ニュースだが他にもいろいろのニュースが、まとめて発表されるようになった。

2013年10月7日月曜日

(1973)読了197冊目:「ビルマのゼロファイター」

    副題は「ミャンマー和平実現に駆ける一日本人の挑戦」。著者は井本勝幸(僧侶・難民支援活動家)、2013年9月・集広社発行、244頁、1500円+税。著者は4輪駆動の愛車をゼロファイター(戦中の「ゼロ戦」を意味する)と名付け、独立以来60年以上にわたって、内戦が続く多民族国家ミャンマーを単身駆けめぐり、UNFC(統一民族連邦評議会)を設立、ついに政府との和平対話にまでこぎつける痛快な書。最終章で簡単に触れているが、本年4月2日のニュースでは、笹川陽平ミャンマー国民和解担当 の案内で、UNFC議長ら少数民族代表23人が来日し、安倍首相と30分会談したとある。和平実現のために前進している。目次は、「カレン州潜入記」、「モン州潜入記」、「カレン族宗教者平和会議」、「農場奮戦記」、「禁煙のような停戦」、「逆転へ」 と続く。

2013年10月6日日曜日

(1972)時にはこんなニュースも

  10月4日のAFPニュースより。ミャンマー代表が52年ぶりに出場する、2013年ミス・ユニバース世界大会の代表選考会が3日、ヤンゴンで行われ、米カリフォルニア・ルーセラン大学で学び経営学士号を持つ、モー・セ・ウインさん(25)が栄冠に輝いた。ミャンマーは1961年まで、ミス・ユニバース世界大会に代表を送っていたが、1962年の軍事クーデターによる政権交代以来、出場は途絶えていた。今回、水着選考こそなかったものの、代表選考会が行われたことは、軍事政権に支配されていた同国の政治・社会が劇的に変化している現状を反映している。モー・セ・ウインさんは「自分が歴史の一部となったと感じる。母国とミャンマー国民のために尽くす兵士のような気持ちだ」と喜びを語った。ミス・ユニバース世界大会は来月、ロシア・モスクワで開催される。

2013年10月5日土曜日

(1971)ミャンマー新聞メールマガジン(~10月4日)

  ◆投資企業管理局、郵船ロジスティクスら89社に営業を許可、◆米GE社、保険分野に350万ドル支援、◆三井物産が新会社設立、年間10万トンのコメ輸出へ、◆ルビー原産地のモゴックを観光都市に、◆上半期のコメ輸出額125億円、前年比42%減、◆通信法案連邦議会で再審議、大統領は制定拒否、◆工業省が、国家公務員にミャンマー製自動車を販売、◆入国ビザの発給緩和へ、外国人熟練労働者対象、◆韓国鉄鋼大手ポスコ、カラー鋼板生産工場新設、◆日立造船現地法人設立、発電事業の需要取り込みへ、◆マツダ再進出、日本・タイから「デミオ」「アテンザ」輸出、◆韓国LGエレクトロニクス、投資企業管理局と会談、◆ウナギ輸出、上半期32億円、需要急増で年間目標達成、◆通信情報技術省、ヤンゴン市内でISPネットワーク切り替え工事。

2013年10月4日金曜日

(1970)反イスラム暴動 5人死亡106戸破壊

  10月2・3日の朝日電子版より。ミャンマー西部ラカイン州タンドウエー近郊の村で、9月29日以降、多数派の仏教徒住民らがイスラム教徒の家々を襲撃。地元当局によると、94歳のイスラム女性が刃物で刺され、合計5人が死亡、モスク2か所を含む106戸が焼かれるなどして壊されたと発表した。同州は昨年、多数派で仏教徒のラカイン族と、イスラム教徒のロヒンギャ族が2度にわたり衝突、少なくとも192人が死亡、14万人が避難民になった。同国内では、仏教徒によるイスラム教徒襲撃が相次いでいる。現地からの報道によれば、今回は仏教徒のバイクタクシーが イスラム教徒が経営する店の前で駐車した際、運転手と経営者が口論になったことがきっかけ。テインセイン大統領は1日、昨年の民族衝突後、初めて 状況の視察のために 同州を訪問した。

2013年10月3日木曜日

(1969)ミャンマー新聞メールマガジン(~10月2日)

  標記メールマガジン(9月30日~10月2日分)より抜粋。◆三井物産、大型精米工場新設、30日調印、◆中華電信 ミャンマー郵電公社に資本参加へ、HTC・丸紅らと連合、◆ADK現地法人設立、アニメ需要の取り込みへ、◆日本政府ビザ緩和へ 数次ビザ発給検討、◆スーチー氏、改憲訴え NLD25周年式典、◆電力省、東洋エンジ・タイら4社に発電事業認可、◆ヤンゴン市環状線に日本の中古列車 JR西が譲渡、◆ヒスイが高騰 政府は採掘縮小方向へ、◆韓国 ミャンマー農業機械化支援 農業灌漑省と調印、◆ティラワ、チャオピュー、ダウェイ経済特区15年までに電力供給、◆デンソー自動車用小型モーター関連部品の生産拠点設立、◆三菱商事・三菱地所 不動産事業開発、◆鉄道省 ヤンゴン~マンダレー路線改修に17億ドル、JICA技術支援。

2013年10月2日水曜日

(1968)読了196冊目:「ビルマ・ハイウェイ」

  副題は「中国とインドをつなぐ十字路」、タンミンウー著、秋元由紀訳、2013年9月・白水社発行、365頁、3000円+税。第1部:裏口から入るアジア、第2部:未開の南西部、第3部:インド世界のはずれ。著者は歴史学者で、元国連事務総長ウ・タンの孫。ビルマは中国とインドに挟まれており、両国から多くの影響を受け、まさに十字路の位置にある。この3か国の中で関係の深い雲南や大理、メイミョ―、マンダレー、ヤンゴン、モールメイン、ナガーランド、インパールなどに足を運び、歴史上の話題と共に、3か国の相互関係を論じている。中国は雲南から海を目指して南西方向に進出。インドはアッサム地方の問題を抱えると同時に、中国のビルマへの影響力拡大を懸念している。ただここ1・2年のビルマの急激な変化については残念ながら触れられていない。

2013年10月1日火曜日

(1967)ビルマ情報ネットワークからの「今日のビルマのニュ-ス」抜粋

  ビルマ情報ネットワーク(BURMAINFO)からの「今日のビルマのニュース」抜粋。◆政商による事業の進め方を変えることが鍵(ココジー)、◆アラカン州北部で国境警備隊解散後もロヒンギャ住民への迫害が続く、◆初の女性フォーラムが閉幕、軍による性暴力被害者に関し責任を追及、◆大統領補佐官、ソーテイン大臣の外国預金口座の噂を否定、◆シャン州で国軍とシャン州軍が戦闘、タウンジーで信頼構築会議開催中も、◆タイ・ビルマ国境の難民を支援する国境支援協会は難民12万人の帰還に向け準備を開始、◆ティラワ経済特区開発、補償の仕方に一部住民が不満、◆ダウエー経済特区開発、タイとビルマが協力を約束、◆軍事支配に戻らない保証はなく、憲法改正が必要とスーチー氏シンガポールで講演、◆アセアン麻薬会議ヤンゴンで開催。