2013年10月22日火曜日

(1988)読了203冊目:「ビルマ・アヘン王国潜入記」

  高野秀行(フリーライター)著、1998年・草思社発行、277頁、1900円+税。目次は、1.アヘン王国ワ州、2.手探りの辺境行、3.アヘンとワ人、4.ゴールデン・ランドの草むしり、5.「アヘン=モルヒネ化計画建白書」、6.白いケシと緑の軍服、7.最後に残された謎。シャン州の中の小さなワ州、そこがアヘン王国(ゴールデントライアングル)といわれている。軍事政権下のアヘン密造、おどろおどろした暗黒地域と思いきや、実に穏やかで、平和な地区であった。著者は7か月間、現地人との軽妙なやり取りですっかり信用され、アヘンの種まきから収穫まで、普通では考えられない体験を重ねていった。そして最後は自らアヘンを吸うようになり 半分中毒症状まで経験(ここまで書いていいのかしら)。ひやひやしながら楽しく読み終えた。高野秀行流の文体で 愉快。

2 件のコメント:

  1. おお、あの珍しい体験記をついに読まれましたか!
    読むと、なんとなくその村にホームステイしたくなってしまうから不思議、、、いやいや、アヘンはすいませんけど、、、

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  2. STさん
    高野秀行氏の書いた「西南シルクロードは密林に消える」も抱腹絶倒面白かった。今回アヘンを植え、吸ったと書いても、罪にならないのかしら。

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