2009年6月30日火曜日

(414)ビルマ難民に迫害 マレーシアで

(2009年6月30日)
  ヒューマンライツウォッチから入手した「マレーシアはスーチー氏の誕生日を祝ったビルマ人を釈放せよ、庇護希望者の権利保護を」というリリースを紹介する。 マレーシアのプタリンジャヤ市で6月19日に行われたスーチー氏の64回目の誕生日を静かに祝ったビルマ人庇護希望者が現在も身柄を拘束されている。マレーシア政府はビルマを専制的に支配する軍政幹部への支持を宣伝してしまった。行事に参加した50人のうちビルマ人16人を入管法違反容疑で逮捕、入管に移送、行事は中止された。 ヒューマンライツウォッチは拘束されているビルマ人が、その生命や自由が脅かされかねないいかなる場所にも絶対に送還されるべきではないとし、同国内で祖国の民主化を求めるビルマ人の処遇を改善すべきであると述べている。なお、マレーシアは難民条約を批准していない。日本よりもっとひどい国があるものだ。

2009年6月29日月曜日

(413)軍政下のロック魂

(2009年6月29日)
  昨日今日マイケルジャクソンの死がマスコミに大きく取り上げられた。音痴の私にはあまり関係なかったが、世界のロックファンはその死に衝撃を受けたようだ。一方、昨日の朝日には、もう一人のロック歌手、ビルマのレイ・ピューの東京公演(4月)の話題を掲載していた。会場には弾圧を逃れてきたビルマ人のファン600人が集まったが、リクエストを受けてもどうしても歌わなかった曲があった。それは90年代に出したアルバム「パワー54」の中の「最後の電車」という曲。この曲は怒りの抵抗の歌と解釈されている。ところでアルバム名の54とは何か? 実はスーチーさんの住所が54番地だったのだ。スーチーさんに捧げた歌といわれている。取材を受けたレイさんは「ロックで誰かを勇気付けられるのならこれからも歌い続けたい」と。軍政下に生きるロッカーが、世界に発したぎりぎりのメッセージと記者は受け止めた。

2009年6月28日日曜日

(412)アキバ⇒すがも

(2009年6月28日)
  最近熟睡ができず睡眠不足の日が続いている。でもあたりが明るくなると元気も出てくる。今朝は11時にアキバの日本語教室に顔を出し、教室を覗く。みんな元気なようだ。暫くして、約束していたビルマ人姉弟が顔を見せ、保証人を依頼される。私の一番古い生徒なので承知した。ついで私が保証人をしている男性が友人と一緒に来室、2級と4級に分かれて勉強することになった。1時に巣鴨の大滝邸へ。2時から執行委員会開催なので、それまで今日の議題など会長や副会長と打ち合わせ、定刻2時に会議はスタート、議題は、正副会長の活動報告、7月12日のBRSAセミナーの内容(小生が在留カード、住民基本台帳問題の説明1:40~2:00)、8月のバス旅行の内容、各部長の活動報告、執行委員会と中央執行委員会との関係、事務局長の役割、お餞別の考え方など、自由闊達な議論が続いた。7時帰宅。

2009年6月27日土曜日

(411)今週のビルマのニュース25

(2006年6月27日)
BURMAINFOからのニュース25号を抜粋。 ★ミサイル部品や核関連物資を積載した疑いのある北朝鮮貨物船カンナム1号を米海軍が追跡中、ビルマ軍政は24日、カンナム1号について情報はないとした。2007年5月に同船が小型武器をビルマに運搬したとされる。 ★ビルマ軍政が北朝鮮の技術協力を得て緊急避難用のトンネルや地下施設などを建設している、軍政は10年以上前から地下施設の建設を進めており、600~800の地下トンネルが各地に広がっている。情報が流出して以来軍政は情報流出源の調査を開始し、ここ数日で複数の軍政高官が解雇された。 ★19日夜に「64キャンペーン」のウェブサイトがサイバー攻撃を受け、一時使用不能に、軍政が関与している模様。 ★スーチー氏の裁判で、弁護側証人が認められたので、特別法廷での審理は7月3日以降に。 ★ガンバリ氏がビルマ入国。

2009年6月26日金曜日

(410)入管法でいう難民とは

(2009年6月26日)
  真偽のほどは明らかではないが、最近入管が難民認定申請者の何人かを集め入管法でいう難民の定義を知っているか尋ねたという。実は私も前々からこの点を気にしていた。入管法でいう難民とは、「人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であること、または政治的意見を理由に迫害を受ける恐れがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいるものであって、その国籍国の保護を受けることのできないもの、またはそのような恐怖心を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まないもの」と定められている。単に自国の政治体制に不満があって国外に出たもの、経済的困窮により国外に出たもの(経済難民)、戦火、内乱、風水害、旱魃等で国外に出たもの(避難民)の多くは該当しない。日本で仕事を続けるために難民認定申請をする(偽装難民)などは論外である。

2009年6月25日木曜日

(409)北朝鮮船の目的地はビルマ?

(2009年6月25日)
  核保有国にのし上がった世界の異端者北朝鮮が、同じく異端者で軍政下のビルマと手を結びだしたようだ。昨日の朝日新聞によれば、米軍が追跡中の北朝鮮籍の貨物船カンナム号がビルマに向かっているとの米政府筋の見方を伝えた。ビルマは北朝鮮の武器輸出先の一つとされ、米政府は同船が違法な武器を積んでいる疑いを強めているとみられる。FOXニュースは22日、国防総省の高官の話として、同船が中国の上海の南方の海上にいると指摘、軍関係者の間でマラッカ海峡を経由してビルマに向かっているとの見方が浮上している。23日付のウオールストリートジャーナルも米政府筋の話として、ビルマの港や空港がこれまでも北朝鮮の武器密輸の中継地になってきたとしている。韓国のテレビも同様な報道を流しており、事実とすれば、危険な軍事政権同士の動きといえよう。皆で今後の報道に注意しよう。

2009年6月24日水曜日

(408)眠りはぎこちないが・・・・

(2009年6月24日)
  最近、就寝時背中に激痛が走ることを書いているが、解決策がなかなか見つからない。医師からは痛みを和らげる薬をもらい服用しているが、全然効果がない。そこで一計を策し、寝返りを打たなければよいので、マッサージチェアで寝ることにした。チェアの左右には肘掛があり、寝返りは物理的に無理、薄い布団を敷いてから背もたれを45度ぐらいに倒す、この状態だと目の位置は結構高く、狭い寝室を睥睨しながら眠りにつく。なんとなくぎこちない眠りだったが、朝目を覚ますまで痛みはない、起き上がる際も割りとスムースに立ち上がることができ、わが作戦は万々歳だった。この喜びを胸に朝8時に家を出発して9時過ぎ品川入管に到着、7人と面会した。その前後にはいろんなビルマ人と言葉を交わすことができ、充実した一日だった。帰宅するとビルマ人から電話が入り、仮放免延長の用紙にサインを頼まれた。

2009年6月23日火曜日

(407)来日外国人犯罪の検挙状況

(2009年6月23日)
  ビルマ人は概して温和であり、礼儀正しく、性格がよい。私が関係する「ミンガラ日本語教室」でも「BRSA」でも、彼らの笑顔をみると嬉しくなる。しかしその影に異国で落ちこぼれたビルマ人も少なくないはずだ。いま手元に警察庁が発表した平成20年中の来日外国人犯罪の検挙状況の資料がある。そこには刑法犯と特別法(入管法など)の違反者数と件数が記録されている。全検挙件数は3万1252件、検挙人員は1万3885人で、件数、人員共に前年比13%減である。国籍別の検挙件数でみると、中国(1万2千件)、ブラジル(4千8百件)、韓国(2千7百件)、ベトナム(千8百件)、フィリピン(千7百件)と続く。さてミャンマーはとみると件数は89件(刑法犯は44件、特別法犯は45件)、人員は86人(刑法犯、特別法犯共に43人)とある。事情はいろいろあるだろうが、日本での犯罪はゼロであってほしい。頑張ろう。

2009年6月22日月曜日

(406)米国人男性の奇怪な行動は?

(2009年6月22日)
  昨日に引き続き夜中に何回か悲鳴を上げた。寝返りを打つと激痛が走る。この頻度が多くなったようだ。そこで習志野第一病院で診てもらうことにした。この病院には他の病院には無い「脊椎脊髄センター」があり、専門医師が診てくれる。10時半に到着し帰宅が3時、レントゲン写真だけでは分からないので7月6日にMRIを撮る由、その間不安だがしょうがない。さて、21日の東京新聞にはスーチーさん自宅にアメリカ人男性が泳いで侵入した事件の詳細が2頁にわたり掲載されていた。「スーチーさん災難、米国人侵入事件」、「上陸、妨害無く、警備兵が黙認」、「状況も動機も不可解」、「利用し軟禁延長、国内外から批判」、「わざわざ遠泳」、「総選挙へ民主化に痛手」、「軽率な単独行動」、「軍政側は米の陰謀説」、「頼りは国際世論、監視を」などの九つもの見出しが並んでいた。私は以前より「軽率な単独行動」説だが。

2009年6月21日日曜日

(405)背中が痛いけどアキバ、巣鴨へ

(2009年6月21日)
  昨晩は就寝中背中が痛くなり、起き上がれない状態。寝返りを打つとギクッと痛い。この状況は昨年11月から続いており、最近特に悪化した感じ。朝食後朝風呂に入るとみるみるうちに痛みが取り除かれその後はほとんど痛みを感ずることなく過ごせる。しかし夜になり、ベッドに入るとギクギク痛む。津田沼中央総合病院の整形外科部長がつけた病名は変形性脊椎症、夜が怖い。家内が「今日は休んだら」と心配するが、昼間はそれほど問題がないので9時半にアキバの教室へ、10人のアイウエオクラス生徒に熱弁をふるい、今日も笑い声が絶えることなく嬉しかった。そのあと、大雨の中巣鴨の大滝邸へ。7月12日のBRSAセミナーの依頼講師が難航した(後刻ウーシュエバに決定)。BRSA日本語パンフの内容、住民基本台帳問題その他の懸案事項を相談、4時過ぎに帰宅。夜は翻訳チェックの依頼に対応した。

2009年6月20日土曜日

(404)ビルマ今週のニュース24

(2009年6月20日)
  先週(といっても2日前)に引き続き、BURMAINFO提供の今週のビルマのニュース24から抜粋。 ★スーチー氏の64歳の誕生日に世界各国から約一万通のメッセージが贈られた。 ★スーチー氏の裁判で特別法廷が認めなかった3人の証人を高裁と最高裁が認め19日に弁論の日が決まる模様。 ★ミャンマーの民主化を支援する議員連盟は、スーチー氏を称える表彰状の授与式を国会で行い、NLD(日本)の議長が大島理森連盟会長から表彰状を受け取った。 ★同議連の末松義規事務局長は19日政治囚の釈放を求める署名14890筆を外務省の猪俣南部アジア局長に手渡した。 ★国連事務総長は30日から日本を訪問、引き続き7月はじめにビルマを訪問する予定。 ★軍政が緊急避難用のトンネルや地下施設を建設するのに北朝鮮が技術協力を行ってきたことが判明、核開発に関連するかは不明。 

2009年6月19日金曜日

(403)入管法の修正協議 住基法は?

(2009年6月19日)
  今朝の朝日によると入管法などの改正案をめぐり、自民、公明両党と民主党の修正協議がまとまり、19日(今日)衆院法務委員会で可決される見通しだ。在日韓国・朝鮮人ら特別永住者に対する「特別永住者証明書」の常時携帯義務を外すことが主な修正点。このほか、①技能実習で来日した外国人の受入れ先企業の責任の明確化、②政府が取得した外国人情報の目的外利用防止の厳格化 などを修正した。審議が順調に進めば7月上旬には参院で成立する見込み。先日我々BRSAが陳情したのは主に総務委員会であり、住基法関連なのでその成り行きが心配。近々修正内容が発表されるが、もし修正されなければ、2000人前後のビルマ人難民申請者はみな「幽霊」となってしまい、もちろん母国にも帰れない。アンダーグランドに送り込んではいけないのだ。「人権」「共生」「住民」の立場で審議してほしい。

2009年6月18日木曜日

(402)ビルマ今週のニュース23

(2009年6月18日)
  やれ法務委員会だ、総務委員会だ、10000回だ、400回だ、ロビー活動だと浮かれているうちに、懸案の話題がどんどん後回しになってしまった。今回は先週書くべきBURMAINFOからのニュース23号をお知らせする。 ★先月から開かれているスーチー氏の裁判で、弁護側が要請した3人の証人が却下されたが、1人は高裁で証人として認められ他の2人は最高裁に上告、このためスーチー氏の特別法廷はさらに延期。 ★「ミャンマーの民主化を支援する議員連盟(大島理森会長)」は10日に会合を持ち、ビルマ日本事務所などから情勢報告を受け、またスーチー氏へのメッセージを発表。 ★ビルマ軍はカレン州を砲撃4千人以上がタイ国に逃げ込んだ。 ★国際労働機関(ILO)はビルマ憲法が強制労働を容認する恐れがあると指摘、憲法の内容を改定するよう軍政を促す。 ★スーチー氏誕生日6月19日。

2009年6月17日水曜日

(401)やったあ、やったあ特定活動だ

(2009年6月17日)
  今日は水曜日、品川入管に行く日だ。いつもは10時44分のバスに乗って出かけるが、今日は8時のバスに乗り9時半に到着。3階に行くと約束していたビルマ人女性が待っていた。ビザが出る様子だったが、まだ確認できていない。彼女は係官に呼ばれるのを待っていたので、私は1階の面会受付に行き、7階へ。ここで7人の女性収容者と面会、一人は先日収容されたばかりだった。10時50分に面会終了、急いで1階に戻ると彼女が満面の笑みを浮かべて待っていた。1年の特定活動ビザが出たという。このビザは風俗営業以外はどんな仕事をしてもいいというもの。難民旅行証明書を利用すれば海外にも行ける。11時に彼女の保証人が到着、3人で田町の銀行へタクシーで行き、ここで保証金が無事戻ってきた。嬉しかったので3人ですし屋に入り、ビールで乾杯、ちらし寿司をいただいた。彼女に幸あれと祈る。

2009年6月16日火曜日

(400)やったあ、やったあ400回

(2009年6月16日)
  とうとう400回だ、我ながらよくも続いたものだと思う。2日前の愛読者10000人突破と合わせて、多くの方からお祝いの言葉をいただいた。ありがたいことだ。私はいくつかのブログを読んでいるが、1週間に1-3回発信する方が多いようだが、私のブログは一日も欠けることなく連続なのだ。イチロー選手の連続出塁記録なんか目じゃない。字数も読者が読みやすいように365文字前後に自己規制中。こういう新しいタイプのブログはこのブログだけじゃないかしら。おまけに内容はビルマ問題、難民問題、入管関連とどちらかと言えば硬派の部類だ。2日に亘るお祭り騒ぎは楽しかった。ところで先ほどから私の頬はローズピンク色、戴いたワインをゴックンしているのだ。引き続き心はウキウキ。でもいまは気を取り直して「在日ビルマ難民たすけあいの会」のパンフレットの原稿チェック、気がついた点を熊切副会長に送った。

2009年6月15日月曜日

(399)BRSAとして国会に陳情

(2009年6月15日)
 今日は月曜日だったがやけに忙しかった。逢坂誠二議員(民主党)から入管法、住基法の修正協議が難航してる旨のメールを頂き、急遽大滝会長および熊切副会長と連絡を取り合って議員会館を訪問することになった。国会の総務委員会や法務委員会で活躍されている民主党、公明党、社民党、共産党など6名の議員秘書に面会することを決め、今日午前中に急遽6枚のBRSAとしての要望書を作成した。出来上がってすぐ電車に乗り、議事堂前の第一議員会館へ。入館は面会証に書き込んで金属探知機検査を受ければOK。議員会館は第一と第二に分かれており、3人ずつの議員秘書と面会した。最後に参議院の議員会館を訪問、某議員の秘書をしているビルマ人女性のHTET YIN MIN OOさんに挨拶。日本の国会議員秘書にビルマ人がいるとは驚きだ。帰宅は6時、夜はビルマ人からの依頼文書をチェックした。

2009年6月14日日曜日

(398)見過ごしちゃった10000

(2009年6月14日)
  いま夜の8時、アクセスカウンターは9994を示している。あと6人見ていただければ念願の10000人だ。あと1時間ぐらいは大丈夫だろう。いまのうちに今日のブログを書いておこうっと。11時にアキバの教室に到着、いろんな生徒や先生と雑談、1時にSTさんが現れ先日の富士急ハイランドへのバス旅行のお土産をいただく。嬉しかった。そのあとすぐ巣鴨の大滝邸へ。今日は私が提案した緊急中央執行委員会、7人が集まり例によって喧々諤々、私が提案した2項目、すなわち09年度活動の具体策、および入管法、住基法改正案に対するBRSAの対応策について論議、一応の結論を得て、明日1時に会長と熊切副会長と共に民主党の逢坂先生(総務委員会委員)その他の先生方に陳情することにした。(まだ9995)。ごたごたしてるうちにYさんから「おめでとう10000」のメール、9時5分、慌てて見ると10001。

2009年6月13日土曜日

(397)このブログ 3つの話題

(2009年6月13日)
  今朝何気なく(394)の「総務委員会議事録」のコメント欄を覗いてみると、衆議院議員逢坂誠二先生の名前が目に飛び込んできた。 その内容は「逢坂誠二です。言及頂き、有り難うございます。しかし、入管法も住基法も、修正協議が足踏み状態です。さらに頑張ります。2009/06/12  20:12」というもの。明日BRSAの中央執行委員会があるので、そこで報告、審議したい。さてこのブログも今朝のアクセスカウンターは9949、10000の大台突破は明日(6月14日)に決まりだ。10000人達成は3月2日には七夕のころと推定し、その後6月中旬アジサイの頃とし、つい先日は6月16日と推定したが、最近は読者が急増して1日50人という日が続き、予定が早まったのだ。まあ私にとっては嬉しい誤算。結局6月14日が「愛読者10000人突破ワクワク記念日」、6月16日が「連日ブログ400回達成ホクホク記念日」となる。

2009年6月12日金曜日

(396)在留カード、住民基本台帳問題

(2009年6月12日)
  国会で審議されている在留カード・住民基本台帳問題は、BRSAが一番影響を受ける。在留カードの問題は主に法務委員会で、住民基本台帳の方は主に総務委員会で審議、今後は参議院に移る。BRSAで一番気になるのが、仮放免中の難民認定申請者への処遇で大多数の会員が該当する。今までの審議内容を見ると、在留カードは貰えないし、住民基本台帳には記載されなくなる。政府側答弁を見ると、不法在留者は法律に則り強制退去させると力説しているが、ビルマ人に対しては強制退去の執行は停止中。国会ではこの観点の論議が皆無だ。一方、従来から受けていた住民サービスは引き続き受けられるというが、受けづらくなることは明らかだ。仮放免中の難民認定申請者で強制送還が執行されないビルマ人は、長期在留するしかなく「住民」の視点で住民基本台帳に記載するか、外国人登録証の継続を望む。

2009年6月11日木曜日

(395)目標10000と400

(2009年6月11日)
  最近のパソコン画面のサイドバーにはいつもガジェット(ちょっとした小物)が表示される。私の場合はカレンダー、時計、東京の天気、そして株価である。この株価は時々刻々変わるので、日本の景気の様子がすぐ分かる。今は日経平均で10021円で、久々に1万円を突破した。夕刊にはおそらく大きく出るだろう。ところで私にはもう一つの目標10000がある。いまアクセスカウンターには9848人と出ている。以前1万人突破は七夕のころかと予想していたが、その後予想が早まりアジサイの咲くころと考えた。いま我が家の庭にはアジサイがきれいに色づいている。10000人まで後152人、6月16日前後となろう。つたない私のブログに延べ1万人もの愛読者がいることに感謝している。もう一つの目標に400がある。今日のブログが第395回、あと5回だ。ということはなんと6月16日だ。ワインでも買っておこうっと。

2009年6月10日水曜日

(394)入管訪問 ⇒総務委員会議事録

(2009年6月10日)
  今日は水曜日、恒例の品川入管訪問の日だ。親友のビルマ人と一緒に6人の女性ビルマ人と面会したが、そのうち4人は1月20日頃入所、すでに4ヶ月と20日経過してる。通常平均4ヶ月前後で出所できるのだが、少し遅い。その原因として、仮放免申請が遅かったことと、途中で約20日間の警察取調べがあったことなどが考えられる。いずれにせよ後1・2週で出られるだろう。帰途7階の処遇部門を訪問、某ビルマ人から依頼のあった「面会時恣意的に順番が遅らされる」件につき質問、原則的に遅らすことはない旨回答を得たので、次回彼に会ったら伝える予定。帰宅後国会の総務委員会議事録(第18号)を読む。私は仮放免中の難民申請者に対する新制度の影響について気になっていたが、今回の総務委員会(質問者逢坂議員)の議事録のほうが、法務委員会の議事録より詳細で明快、改めてまとめる。

2009年6月9日火曜日

(393)ビルマ今週のニュース(22)

(2009年6月9日)
  BURMAINFOからのニュース22号を抜粋。 ★インセイン刑務所の特別法廷で5月18日から開かれていたスーチー氏の公判で、弁護側が証人3人の証言を高裁に要求、このため最終弁論は6日以降に延期。 ★外務省の佐々江審議官が3日から5日までビルマを訪問、政府要人と二国間関係全般について協議を行う。 ★英国保守党人権委員会副議長のベネディクト・ロジャーズ氏はヘラルド朝日に寄稿し「日本はアジアの指導的立場を利用することなく、融和的な外交方針をとり続けている、日本は軍政による見せかけの総選挙を認めないことをはっきり宣言すべき」と述べた。 ★ビルマ国内でスーチー氏の釈放を求めて氏の写真を市民に配るキャンペーンが始まった。 ★スーチー氏の64歳の誕生日に合わせて支援メッセージを寄せる「64語キャンペーン」が世界各国でスタート、日本の国会議員も参加してる。

2009年6月8日月曜日

(392)いろんなことがあったなあ

(2009年6月8日)
  昨日はミンガラ日本語教室のバス旅行の日だったが、最近背中が痛く、疲れるので参加を断念。13年前に教室を設立して以来、毎年バス旅行を実施してきたが、とうとう断念する日がやってきたのだ。昨日は久しぶりの快晴でまさに行楽日和、ビルマ人生徒50人もさぞかし楽しんだであろう。一方私は以前からの約束で2組のビルマ人と会うため、11時過ぎにアキバの喫茶店に出向いた。一組目は都内大学に留学している女性2人で、一人は1級の勉強をしたいとのこと。一人はボランティアで何か手伝いたい由。別れ際に教室の建物を案内した。その後、1時に別の喫茶店で他の3人組と会った。一人は、BRSAの役員、他の2人は、現在入管に収容されていて私が保証人をしている女性の妹夫婦、お礼を言いたくて来訪した由。歓談してると今日臨時役員会があるとのことで急ぎ大滝邸へ。ガセネタだった。ア~ァ。

2009年6月7日日曜日

(391)監視よりも共生の発想で

(2009年6月7日)
  このブログでは、4回連続して入管法改正問題を取り上げたが、今朝の朝日の社説には、期を同じくして「監視よりも共生の発想で」として入管法改正問題を取り上げていた。合法な資格で3ヶ月を超えて滞在する外国人に対し、法務省がICチップ付きの在留カードを発行し、滞在に係わる情報を一元管理すると共に、自治体の住民基本台帳に新たに外国籍の人も載せて管理を今より厳格にする。在留カードは常時携帯が必要で、勤め先や学校が変わったときには入管への届出が必要で、違反したときは在留資格の取り消しもある。外国人の滞在状況を正しく把握する体制は必要だが、外国人に過度の負担を強いることにならないか。現在は不法滞在者でも外国人登録が認められているが、新制度では認められず、在留カードの交付もない。法の施行までに正規滞在への切り替えを促進する措置をとることはできないか。

2009年6月6日土曜日

(390)衆議院法務委員会(第10号)

(2009年6月6日)
  引き続き法務委員会の議事録第10号を読んでみた。A-4判29頁の長文である。民主党の細川議員が「難民認定や在特許可申請中の仮放免許可者は住基に参加できるようにすべきではないか」との質問に対し、総務省審議官は「新住民基本台帳法は適法に3ヶ月を超えて在留する外国人が対象、仮放免とは退去手続きのため収容され、出国準備などで、一時的に身体拘束を仮に解く制度であり、仮放免となっても不法滞在者であることは変わらず、住基法の適用対象外である」と回答。細川議員は「不法滞在者でもできるだけ住民基本台帳に載せることが大事であり、アムネスティの発想も大切」とした。これまでの審議過程を見ると、強制退去ができないビルマ人難民申請者に関する質疑応答が皆無であり、このまま進むと在留カードはもちろんのこと住民基本台帳にさえ記載されない恐れがある。調査を続ける。

2009年6月5日金曜日

(389)衆議院法務委員会(第9号)

2009年6月5日)
  (386)、(388)に引き続き今国会での法務委員会の第9号議事録を読んだ。法務委員会という所は、今回の入管法改正案を中心にやるのかと思ったら、それに関連して、全裸酔っ払い事件、フィリピン家族離別事件、小沢秘書事件、裁判員制度などいろんな話題を審議している。このため「難民申請者の取り扱いがどうなるのか?」と懸命に探してもなかなか見つからない。第9号では、現在住民登録している不法残留者が名乗り出たら、在特を認めてあげたらという質問に、政府は、原則は強制送還、しかし在特等は個々に対応する旨の従来と同じ答弁。日弁連の代表者は、在留カードの常時携帯やカード番号の券面記載の問題など幅広い提案を行っており、その中で難民申請中の仮滞在許可者(申請者の8.6%)が住民票に記載されることは評価するが、特定活動や仮放免許可者も住民票に記載してはと提案。

2009年6月4日木曜日

(388)衆議院法務委員会(第8号)

(2009年6月4日)
  (386)に引き続き171回国会での法務委員会議事録(第8号)を読んだ。私が一番気にしていた難民申請中の外国人の扱いが一部出ていた。公明党議員の外国人台帳制度に関し「難民認定申請をしている場合なども外国人台帳の対象から外れるのか」との質問に対し総務省審議官は「難民認定申請中の仮滞在許可者なども住民基本台帳に記録されるが、不法滞在者は記録されない」、「不法滞在者であっても従前より当該行政サービスの対象とされているものについては引き続きその対象とされる」。結局在留カードの有無によって、行政サービスが異なることは無さそうだ。文部科学省審議官も「台帳への記入の有無にかかわらず希望があれば公立小中学校は受け入れる」と回答。難民認定申請者に在留カードは出そうにないが、住民基本台帳には一部記録され、最低の生活は可能のようだ。さらに調査を続けたい。

2009年6月3日水曜日

(387)入管で延長&延長

(2009年6月3日)
 今日は水曜日、12時前に品川入管に到着、正面玄関には約束していたビルマ人青年が待っていた。彼は仮放免の延長期日が迫っており、保証人である私のサインをもらいに来ていたのだ。彼に私の署名入りの延長申請用紙を渡す。その後、面会のために1番目に並んだが今日は137番、珍しく混んでいた。ビルマ人女性6人に面会後、喫茶室に向かう。そこには日本人とビルマ人の仲のいいご夫婦と、そのビルマ人のご両親の姿が・・・・。この日はご両親の滞在期間の延長申請のために入管に来た由。ご両親には10年前ヤンゴンでお目にかかったことがあり、東京での結婚式でもお会いした旧知の間柄、早速昔話に話が盛り上がり、延々と笑い声が続いた。入管という場所でこんなに楽しんでいいのかしらとつい考えてしまうぐらい楽しい1日だった。仮放免の延長と、滞在期間の延長、どちらもうまくいくといいな。

2009年6月2日火曜日

(386)衆議院法務委員会(第7号)

(2009年6月2日)
  まだ新聞等には出てないが「在留カード」の問題が今国会の法務委員会で進行している。その議事録は「第171回法務委員会第7号(4月24日)」以降、開催された日にちごとに発行されている。7号は26頁、8号は20頁、9号は47頁、10号は29頁といずれも長文である。我々のBRSAの会員にも、ミンガラ日本語教室の生徒にも直接関係のある問題なので、順次読破することにした。まず最初の第7号であるが、法案全体に関する質疑応答であり、森法務大臣の提案説明の内容は、従来報道されたとおり。私がショックを受けたのは自民党議員の質問の中に「入管行政というのは人権、人道的な立場があるとはいえ、外国人のために行うわけではなく、あくまでも日本社会の発展に寄与、国家国民のためにある」との意見。もう一つ「在留特別許可は不要では」との意見。うっかりしていると妙な方向へ進むかも。

2009年6月1日月曜日

(385)ロヒンギャの窮状

(2009年6月1日)
  久しぶりにロヒンギャ関連の話題に接した。ヒューマンライツウオッチが最近「生死をさまよう人々、ビルマのロヒンギャの窮状」という報告書を発表した。ビルマとバングラディッシュから大勢流出する様々な原因とともに、東南アジア各国に逃れた後の処遇を調査したもの。特にアラカン州でのロヒンギャに対する迫害は、国際社会の注目を集めないまま、20年以上も続いている。超法規的殺害、強制労働、宗教迫害、移動規制といった人権侵害の他、ロヒンギャを無国籍者とする厳しいビルマ国籍法。ビルマ政府はロヒンギャに基本的人権を認めていないだけでなく、彼らがビルマ国民であることすら認めていない。東南アジア諸国はビルマに圧力をかけ、避難民に保護を与えるべきであると結んでいる。私は、牛久や品川の入管で何人ものロヒンギャの人と出会い話し合ったが、在日ビルマ難民はそっぽを向く人が多い。