2009年6月2日火曜日

(386)衆議院法務委員会(第7号)

(2009年6月2日)
  まだ新聞等には出てないが「在留カード」の問題が今国会の法務委員会で進行している。その議事録は「第171回法務委員会第7号(4月24日)」以降、開催された日にちごとに発行されている。7号は26頁、8号は20頁、9号は47頁、10号は29頁といずれも長文である。我々のBRSAの会員にも、ミンガラ日本語教室の生徒にも直接関係のある問題なので、順次読破することにした。まず最初の第7号であるが、法案全体に関する質疑応答であり、森法務大臣の提案説明の内容は、従来報道されたとおり。私がショックを受けたのは自民党議員の質問の中に「入管行政というのは人権、人道的な立場があるとはいえ、外国人のために行うわけではなく、あくまでも日本社会の発展に寄与、国家国民のためにある」との意見。もう一つ「在留特別許可は不要では」との意見。うっかりしていると妙な方向へ進むかも。

4 件のコメント:

  1. >入管行政というのは人権、人道的な立場があるとはいえ、外国人のために行うわけではなく、あくまでも日本社会の発展に寄与、国家国民のためにある」との意見
    この意見は、難民問題、在日外国人問題は国家国民のためではないということ?マズイですね
    >「在留特別許可は不要では」
    そんなこと言われてるなんて~在特がなければ今の私の生活はあり得ないですから。立派に国家国民のためになっていると思いますが、議員センセイ方は、ご存じないのでしょう。
    私もこれからネットを見てきます。

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  2. 戦車ツマさん
    在日外国人にとって大きな影響のある新しい法律が国会で論議されています。特に不法残留者(含む難民申請者)には厳しい法律になりそうです。ビザをもらっても、仕事が変わったり、住所が変わった場合、90日以内に入管に出頭しないと罰則がつきます。今日は第8号を読んでみます。(N)

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  3. いつのまにか、さらっととんでもないことが語られているのですね。ほんとうに、うかうかしているといつのまにか足元すくわれる!

    >日本社会の発展に寄与、国家国民のためにある…
    外国人だってたくさんあるんですけどねえ。
    人権、人道的行動が「日本社会の発展に寄与、国家国民のために」なるとは思わないのでしょうか?

    もう、いつまでも島国ではいられないのに~。小学校で英語を義務教育しようとしているくせに、さすが縦割り、なんだか全体のバランスが取れておらず…(嘆)

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  4. stさん
    この改正入管法は今国会中に成立するはず。いろいろ付帯決議はつくと思いますが、油断できませんね。人権、人道問題を最重要に考えるべきでしょうね。(N)

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