2014年8月31日日曜日

(2301)ミャンマー人口「実は5000万人」 1000万人下方修正

  8月30日の日経電子版より。ミャンマー移民・人口省は8月30日、今春に実施した国勢調査の暫定結果を発表した。総人口は5141万人で、国際機関などの従来推計より1千万人以上、少ない水準だった。ミャンマーはこれまで「タイに匹敵する人口を持つ有望市場」として、外資企業の進出も相次いだが、期待が先行した部分もありそうだ。ミャンマーにおける前回の国勢調査は1983年で、人口は約3500万人だった。その後内戦が激化し、調査ができない状態が続いたが、民主化が進んだ2014年に、31年ぶりの調査を実施。これまで国際通貨基金やアジア開発銀行では、6100万人~6400万人と推計してきた。今後ミャンマー事業の成長予測などを下方修正する企業も出そうだ。最終結果は15年5月に公表予定。特に イスラム教徒の人口構成比に注目。

2014年8月30日土曜日

(2300)国連、ミャンマー難民(ロヒンギャ族)について報告書を発表

  国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、8月26日の発表。ミャンマーからインド洋を横断しようとしている約2万人について、レポートをまとめた。それにによれば、ロヒンギャ―族は迫害から逃れるため、ミャンマーからベンガル湾を横断、オーストラリアに向かおうとしているという。現在、7千人以上が収容されており、うち5千人はオーストラリア、ニューギニア、ナウルのセンターに滞在している。しかし、不法密入国をすべて受け入れることは難しい。今年6月までの1年間で、出国した難民は5万3千人、1年前と比べ61%増。多くの乗客は50~300ドルを支払い、航海は1週間から2か月かかる。東南アジア各国では、難民に対応する正式な法が定められていない。入国できたとしても、難民は拘留・海外追放となる。UNHCRは難民保護法の制定と環境改善を訴えた。

2014年8月29日金曜日

(2299)軍出身者ODAで日本留学

  8月29日の朝日より。標記の主見出しのほか、サブ見出しは、「ミャンマー10人、来日前は他省庁に在籍」、「軍人禁止」逃れる? 「日本側、所属替えを提案」、「次世代を育成/民主化遅らせる恐れ」、「支援両刃の剣」などが並ぶ。日本政府の途上国援助(ODA)による外国人の日本留学事業を巡り、昨年度来日した約50人のミャンマー人のうち10人がミャンマー軍出身で、留学にも軍が関与していることが明らかになった。ODA大綱は他国軍の活動の支援を禁じており、人材育成でも軍人は対象にならない。ただ外務省は「今は軍人の身分ではないので、大綱違反にならない」と話している。10人は2年間、私立国際大学に留学中。留学費用は2年間で8千万円。今後の政治状況によっては「日本の支援は ミャンマーの民主化を遅らせる」との批判も受けかねない。

2014年8月28日木曜日

(2298)ミャンマー政府、連邦制導入で少数民族と合意

  8月17日の読売オンライン。ミャンマーで昨年11月から続く、同国政府と少数民族勢力代表の停戦交渉で、少数民族側が最重要課題に掲げる「自治権を認める連邦制導入」について、ミャンマー政府が合意したことが分かった。ミャンマー全土での双方の停戦に向けた最大の懸案が解消された形で、早ければ9月中とされる停戦合意成立に向け、大きな進展となる。交渉筋によると、政府と18の少数民族勢力の交渉代表が15日、ヤンゴン市内で協議、少数民族側の要求を政府側が受け入れた。自治の範囲や、少数民族側の武装維持など、その他の課題は、停戦合意後に協議するとし、双方とも停戦を優先させた。政府側には、来年の総選挙を前に、民政移管後の同国最大の懸案とされた和平問題で前進をアピールする狙いもありそう(以上)。今回は成功する?

2014年8月27日水曜日

(2297)在日ミャンマー女性2名と話し合う

  最近、2名のミャンマー人女性と一緒に話し合う機会があった。二人とも居酒屋で働いているしっかりした女性で、最近のミャンマー問題を次のように語ってくれた。スーチー大統領の実現はまず無理、帰国した友人の多くは、物価(特に土地・家屋)が高く、住みにくいと言っている。まだ東京にいる方が「まし」との声も。ミャンマー財閥が政府と手を握っており、期待するほど民主化も進んでいない。中国は各地に進出してくるが、多くの中国人労働者を連れて来てミャンマー人のプラスにならない。いまミャンマーで一番大切なのは「教育」だろう。ミャンマー仏教徒による反イスラム闘争について、ミャンマー仏教には、日本同様いろいろな派閥があり、必ずしも1枚岩ではない。僧侶の中には反イスラムなど、闘争好きな人がいるのも事実だが、嘆かわしい。以上、貴重な声だ。

2014年8月26日火曜日

(2296)ミャンマーで遺骨収集へ

  8月26日の朝日新聞夕刊より。旧日本軍に3万人の戦死者を出したインパール作戦から今年で70年。敗走するチン州で、約40年ぶりとなる本格的な遺骨収集が始まりそうだ。たくさんの兵士が命を落とした退路は「白骨街道」と呼ばれた。ゾミ族が住むトゥイキアン村で、日本兵の遺骨が見つかったのは今年の4月、村長は「100人以上の日本兵が眠っているだろう」と語る。「ビルマご遺骨帰国運動」の井本勝幸さん(49)は、調査を開始した。村の長老(96)は、日本兵は軍服を脱ぎ棄てシャツ姿で飢えに苦しみ南を目指したという。第二次世界大戦での日本の海外戦没者は240万人といわれ、113万人の遺骨は日本に戻っていない。厚労省はミャンマー政府との交渉が整い次第、遺骨の調査と収拾に入りたいという。まだ古老が生きており今が最後のチャンスだ。

2014年8月25日月曜日

(2295)ミャンマーのデジタル化時代到来―利便性が生む問題

  8月25日のミャンマーニュースより。カタールにベースを置くOoredooが、正式に新たな携帯電話ネットワークサービスを開始した。ミャンマーで本格的に安価な通話や、データのやり取りが実現しつつある。ミャンマーは軍事政権のもと、2011年まで通信は制限されていた。そのため、国民の反応は熱狂的で、先月初めてOoredooのSIMカードが販売開始となった時には、携帯電話ショップに多くの人が殺到。1.60ドルで売られたSIMカードは闇市場で5倍の値段で売られていたがすぐ完売。現在、ミャンマーの携帯電話普及率は27%であるが、2015年には80%までに上昇すると予想されている。多くの利便性がある反面、差別、いじめ、誤報などの問題が起こり始めている。例えば7月に起きた宗教上の暴動など。今後は情報社会教育(Netiquette)が必要となる。

2014年8月24日日曜日

(2294)ミャンマー新聞(~8月21日)

  ◆外務省ミャンマー通信網改善計画に105億円供与、◆ユニリーバ、ミャンマーで石鹸販売、手洗い習慣で感染症予防、◆外国人訪問者数7か月で160万人超、◆SMaP in MYANMAR第4弾「ナータウンデ― ウェーデ― ナーレーデー」、◆バゴー管区縫製工場、工員1.5万人を雇用へ、◆エプソン、ミャンマーで高速プリンターの販売拡充、◆16~35歳のミャンマー人失業率約60%、MYUがレポート公表、◆ティラワSEZホールディング ヤンゴン証券取引所へ上場準備、◆ヤンゴン東ダゴン区に新工業団地 副大統領が公表、◆ラカイン州で日本脳炎患者増加、10人死亡、◆スポーツカーの輸入禁止車種を拡大、◆モンゴル、ミャンマーの電力事業に関心、◆チン州に空港建設、候補地の3都市で調査、◆JICAヤンゴンおよびマンダレー工科大学支援。

2014年8月23日土曜日

(2293)ミャンマー報道の自由陰り

  8月23日の朝日より。サブタイトルは「軍工場疑惑報じ有罪」、「活動家主張掲載し逮捕」、「出版物急増 記者は経験不足」と続く。民主化の中、メディアの検閲廃止などの改革も進んできたミャンマーで、取材や記事の内容を理由にした記者の逮捕・投獄が続いている。メディア関係者は、報道の自由が再び制限されかねないと警戒、国際社会も改革が後ずさりしないかと心配する。例えば、パコクの地方裁判所は、週刊誌ユニティの社長ら5人に懲役10年の判決。中部マグウェにある国軍の工場を「秘密化学兵器工場」と論じたためだ。またその日の2日前には、週刊誌バイモンテネの編集長らを逮捕、内容は「スーチー氏と少数民族のリーダーが暫定政府をつくるよう、国民が決めた」というもの。記者らは抗議デモを実施した。一方 記者の能力不足を指摘する声もある。

2014年8月22日金曜日

(2292)大阪の西日本入国管理センター来年度閉鎖?

  全難連、8月22日の情報。大村センターと牛久の東日本センターを存続させ、大阪府茨木市にある西日本センターを、来年度から閉鎖する動きがあるようだ。 オーストラリアやイタリアでは移民・難民を人の目の届かないところに収容する僻地隔離を試み、一つの流れだが、日本に現存する唯一の都市近郊収容施設を閉鎖するという。今年前半には西日本センターの女性ブロックが閉鎖され収容されていた女性が大阪入管に移転された。西日本センター収容者は20~30人(男性A・Bブロック)、大阪入管40人程度。いずれも定員の10分の1~5分の1、他方大村も20~30人程度。医師診療や食事の質・量など収容の質は西日本が他の2センターに比べ圧倒的によい。その一因は、施設が都市部に存在し面会などしやすいという点だ。できればこの閉鎖を潰したい。

2014年8月21日木曜日

(2291)ミャンマー人の誇り 舞踊で芽生え

  8月21日の朝日新聞「いま子供たちは 親の国、私の国」欄より。8月5日新宿区の日本青年館で、都立荻窪高校2年のチョモン・スィウさん(16)は、1360人収容の大ホールの舞台に立った。「自分の国の華やかさが伝わるように頑張ります」。ミャンマー舞踊は特別な存在、保育園の年長の頃、母タンタンジャインさん(50)に手ほどきを受けて以来、毎年のように人前で踊っている。高1の時、本国のミャンマー人と、ミャンマー語で会話できたことがとても嬉しかった。「正直どうでもいい」国だったミャンマーがぐっと身近になった。「ミャンマー人としての誇りを持ちながら、日本で生きていきたい」。いつか在日ミャンマー人の子供たちに教えたいと思っている(以上)。軍事政権時代のミャンマーから逃れてきた在日ミャンマー人の子供たちは 同じような年頃だ。お幸せに。

2014年8月20日水曜日

(2290)ミャンマー、中国離れ 鉄道・ダムを凍結

  8月20日の朝日より。中国の影響力が増す東南アジアで、親中派だったミャンマーが、中国離れを加速中。西部の港町チャウピューから雲南省昆明を結ぶ鉄道計画は、中国が約2兆円を投じて建設し、50年間運営する予定だったが、地元住民の強い反対で棚上げになった。鉄道は、ベンガル湾から中国に伸びる全長800キロの、天然ガスと石油パイプラインに沿って建設される予定であった。中国はチャウピューの港湾開発も進めており、インド洋からの輸送路を確保する戦略的目的もあった。だが2011年の民政移管後は、中国による巨大事業の見直しが相次ぐ。ミッソンダムの建設は11年9月に凍結、レッパダウン銅山の開発も遅れている。また、アセアンでは対中けん制の声明をまとめた。中國は これら事業中止について「住民の反対を口実にしている」と警戒。

2014年8月19日火曜日

(2289)読みました 「ミャンマー・ステイ」

  黒宮ニイナの「ミャンマー・ステイ 旅のフレーズ&フォト」(中日映画社・2014年6月発行)、139頁、1500円+税、を読んだ。著者は1985年8月にヤンゴンで生まれ、11歳から日本で暮らす。名古屋外国語大学卒業、ミャンマー出身タレントとしてテレビ番組などに出演、モデルとしても活躍中。内容は、会話シチュエーション別「簡単ミャンマー語フレーズ集」、黒宮ニイナとマヘーマーの特別対談「ミャンマーの魅力って?」、使えて便利「ミャンマー単語帳」、ミャンマーの習慣やマナーを知る「ワンポイント・アドバイス」など。まあミャンマー旅行に役立つミャンマー語のテキストといった感じで、読みやすい。ところでだ。随所にミャンマー関連写真が掲載されているが、撮影者が後藤修身とあった。こんな 美女の写真を撮れるなんて、羨ましい限りだ。アーチャーデーノー。

2014年8月18日月曜日

(2288)ユニークな国でユニークなビジネス機会

  8月15日のミャンマーニュースより。10月29日~31日、ヤンゴンのタマッドーエキシビジョンホールで、アセアン最大級の国際産業機械展示会が開催される。これは、タイにあるUBMアジアが主催する展示会で、昨年も開催され大成功を収めた。展示会にはミャンマー各地から起業家、投資家、バイヤーなど数千人以上が出席し、ツールから機械に至るまで、1000以上の工業製品が披露される。鐘紡、ミツトヨ、パナソニックなど世界的に知名度の高い一流企業を含む150以上の企業が11カ国から集結。なお、今回の展示会には、主要自動車メーカーの奇瑞汽車、タタ、トヨタ、スバル、日産、プロトン(インドネシア)などが、ミャンマー市場への参入を熱望している。ミャンマーではこれまで自動車のスペアパーツを製造することができなかったが、輸入は可能になった。

2014年8月17日日曜日

(2287)日本人も一役、ミャンマー保健医療

  8月16日の朝日新聞特派員レポートより。今回はヤンゴン駐在の五十嵐記者が担当。世界保健機関(WHO)によると、2012年のミャンマーのマラリア患者数は約48万人で、カンボジアの10倍、タイの15倍だ。死者数は10年ほどで10分の1になったが、それでもタイの11倍の403人が犠牲になった。11年の民政移管後、テインセイン大統領は保健医療分野に力を入れている。軍政時代政府支出の1%程度だった医療費を、14年には3.5%に増加。国際社会の援助も受けて感染症対策や、母子保健の充実などを図っている。マラリアで保健省が進めている対策の一つが、住民ボランティアによる早期発見・治療だ。この対策にはJICAが支援していて既に7百人のボランティアを養成した。しかし 医療従事者の不足は深刻、地方では人口1万人に4人しかいない。

2014年8月16日土曜日

(2286)終戦69年 今も残る中国「遠征軍」の面影/雲南省

  8月15日の中央社(台湾国営通信社)ニュースより。日中戦争(1937年~45年)で旧日本軍と戦った中華民国国軍のうち、ビルマや雲南省で戦役に参加した「遠征軍」は、その足跡を同省各地に戦後70年近く経った今でもたどることができる。遠征軍ゆかりの土地は、騰衝、龍陵、瑞麗に集中しているが昆明にも見られる。当時の兵士は90歳から100歳と高齢化している。騰衝にある「国殤墓地」は遠征軍の象徴。最近北京当局がミャンマーに人員を派遣し、国軍兵士の遺骨を探し出し、遺骨はこの墓地に移された。龍陵は拉孟の闘いとして有名で、日本軍が掘った塹壕はいま遊歩道に活用、その周辺は402体の塑像がある「抗日彫塑公園」となっている(以上)。この地区は日本軍(龍師団・菊師団)がビルマ北部で激戦を交えた地。当時の国民党は台湾に移住。

2014年8月15日金曜日

(2285)ミャンマーへ進出する日本企業が急増・・・投資が投資を呼ぶ好循環

  8月15日の日刊工業新聞より。ヤンゴン日本人商工会議所の会員数は、4-6月の3か月間で29社増え175社に達した。軍政から民政に移管した11年3月の53社に比べると、3倍以上だ。2015年の夏に一部稼働する「ティラワSEZ」が企業の入居募集を始めたほか、駐在員が増えたことで、日本食レストランなど関連サービス業が急増。投資が投資を呼ぶ好循環ができつつある。ヤンゴン日本人商工会議所は、会員企業の増加を受け、運輸部会(22社)を創設、6月までの3か月だけで、建設部会は14社多い44社、製造業などの工業部会は4社多い39社、貿易部会は2社多い21社となった。ティラワSEZの先行開発エリア400万㎡のうち、第1期の210万㎡が売りに出され、既に12社(日本企業は6社)が予約契約を締結、購入申込みを行ったのは 50社超。

2014年8月14日木曜日

(2284)制裁対象者の保有ホテルが米国務長官の宿泊先

  8月13日の産経ニュース電子版より。ケリー米国務長官が東南アジア諸国連合地域フォーラム(ARF)閣僚会議に出席のため訪問したミャンマーの宿泊先が、米国の制裁対象の実業家が保有するホテルだったことがわかり、米国務省が12日、釈明に追われた。ケリー氏らは、首都ネピドーの「レイク・ガーデン・ホテル」に9・10日に滞在した。その後米メディアの報道で、旧軍事政権との関係から、米財務省の特定国籍業者リストで制裁対象に指定されている、ミャンマー人実業家ザウ・ザウ氏の「マックス・ミャンマー」グループが保有するホテルであることが判明した。法律上、「旅行に関連した取引」は制裁から免除されるが、ケリー氏は同ホテルで記者に、「民主化を妨げる人物への制裁の必要性を説いていた」と。国務省側は、「ホテル自体は 制裁対象ではない」と説明。

2014年8月13日水曜日

(2283)ミャンマー新聞(~8月7日)

  ◆携帯通話の家族割サービス開始、ミャンマー電電公社、◆シャン州に石炭火発開設、ミャンマー電力省、◆フォーバル、ミャンマー初の日本製品専門の通販番組と提携、◆パソコン・関連部品の輸入免許不要に、ミャンマー商業省、◆ユニセフ・欧州連合、ミャンマーの出生登録促進へ、◆新日本空調、ミャンマー支店を開設披露、海外第4拠点、◆ティラワ経済特区、10社と事業契約を締結、◆台湾、ミャンマー人派遣労働者受け入れへ、◆低価格住宅建設、ミャンマー建設省、◆認可外建築物、取り壊しへ、ヤンゴン市開発委員会、◆JICAミャンマー工科系人財育成に26億円の無償資金協力、◆世界銀行、ミャンマーの170万世帯に電力供給、◆保健副大臣、第一大統領副大臣が交代、ミャンマー内閣改造、◆韓国現代自動車雨期限定キャンペーンを開催。

2014年8月12日火曜日

(2282)「ミンガラネットワーク44号」を読んで

  昨日、「ミンガラネットワーク44号」が送られてきた。表紙には「日本とミャンマーを結ぶ小さな架け橋」とあった。いろんな団体が発行する小冊子をときどき拝見するが、この雑誌ぐらい気軽に読めて、参考になる書籍は他にはないと思う。いろんな意味でトップクラスではなかろうか。何しろ68頁・300円という手易さ、そして表紙の写真が素晴らしい。ミャンマー関連の写真家として有名な後藤修身氏が担当、若いミャンマー女性の写真が多い。執筆陣としては、ミャンマーに造詣の深い十数人を擁し、ミャンマー人も参加している。全員がボランティア活動の一環として、原稿募集から製本までこなしていると聞く。創刊は1998年で、発行は年間3回程度、広告欄も充実してきた。ミャンマーは民主化が進み 経済交流も活発化してきた。ミャンマーに関心のある方にお勧めの書だ。

2014年8月11日月曜日

(2281)ミャンマー新聞(~8月4日)

  ◆ダウェイ特区開発計画、日本企業とミャンマー政府で協議、◆マンダレー市開発区域拡張へ、30か年開発計画、◆カブの菜を日本へ輸出、ミャンマーBELLE社、◆フォーバル、ミャンマーでテストマーケティングサービス開始、◆ニャウンドン石油化学工業入札、三井物産、双日ら11社選考、◆マンダレー観光客フェリー運航開始、観光客急増に対応、◆ティラワ経済特区、自然環境報告書発表へ、◆情報省、国営英字新聞紙を刷新、共同通信社が技術支援、◆ミャンマー医薬品市場、10-15%成長、◆レオパレス21ミャンマー支店、営業開始、◆日本政府、ヒンタダ区の高校建設支援、◆ANA、ミャンマー航空会社への出資撤回、◆アウンチー情報相、ペテキン保健相辞任、◆富士ゼロックス、最新多機能コピー機を販売、◆14年度四半期貿易総額23%増。

2014年8月10日日曜日

(2280)ミャンマー国際医療シンポジウム 続報

  本ブログ(2248)で取り上げた広告特集の続編。今回のタイトルは、「ミャンマー国際医療シンポジウム」、「ミャンマーと日本の国際医療協力に係る今後の展開」とあり、国際医療福祉大学の全面広告である。北島学長は、「アジア出身の特待留学生制度を設け、ミャンマーからも7人」、キンマウンテイン大使は「日本に感謝し、今後とも人材育成に注力する」と。またミャンマー保健副大臣は、「国民皆保険の実現に取り組む」。そのほか日本側出席者は、「アジア健康イニシアティブを」、「ミャンマーでは平均寿命を延ばしたい」、ミャンマー側出席者は、「毎年1200人の医師が誕生、日本に期待する」、「医学大学は現在4つ、今後シャン州にも設置予定」など(以上)。一流大新聞に一大学が全面広告を出すことは珍しくしかも2回。ミャンマー医学界への影響は大きい筈。

2014年8月9日土曜日

(2279)松本敏秀さん(ミャンマーで子供の虫歯予防に尽力)

  8月7日の朝日「ひと欄」より。「トゥワタイッタラー?」(歯磨きはしますか)。独学のミャンマー語で歯の磨き方を指導する。子供たちは配られた新品の歯ブラシを見よう見まねで動かす。一昨年から年の半分をミャンマーで過ごす。学校や孤児院での歯磨き教室は年間40回を超える。ミャンマーでの歯科医の数は日本の40分の1、地方にはほとんどいない。九州大で講師を務めた後、福岡で子供向け歯科医院を開業、ヤンゴンを訪れたのは2003年、ミャンマー人と結婚した後輩の女性が3年後に急逝、11年に妻とヤンゴンで長期滞在を始めた。滞在先は亡き後輩の夫の自宅、生活費は貯金で賄う。ミャンマー歯科医療のレベル向上にも挑む(以上)。松本氏は他の団体に属さず、ミャンマー友好のために夫婦で活動。このような地道な行いこそボランティア活動の鏡。

2014年8月8日金曜日

(2278)日韓外相会談開催へ ミャンマーで

  岸田外相は、8~10日にミャンマーで開かれるアセアン関連外相会議で、韓国の尹外相と会談する見通しだ。両国関係の改善に向けて意見交換する予定。中国や北朝鮮の外相とも接触を図る。日韓外相会談は、昨年9月以来で、日韓首脳会談の実現に向けた糸口を探す狙いがある。同会議には米国のケーリー国務長官も出席することから、従軍慰安婦問題を巡りすれ違う、日韓関係を懸念する米国への配慮もあるとみられる。また日米韓や日米での外相会議も開き、北朝鮮の核・ミサイル問題での連携を確認する(以上)。日本の場合、安倍首相が各国を訪問して、首脳外交を活発に行っており、岸田外相は、そのお膳立て役に甘んじている格好だ。それでいいのかも知れないが、私としてはもっと積極外相の出現を期待したい。岸田外相の留任は決まっているが。

2014年8月7日木曜日

(2277)スーチー氏の野党 改憲要求500万人署名

  8月7日の朝日新聞より。ミャンマーでスーチー下院議員が党首を務める野党・国民民主連盟(NLD)と、民主化活動家のグループが6日、憲法改正を求める約494万人分の署名を集めたと発表した。同党は署名結果を国会に提出する予定で、改憲に消極的とされる政権側に、圧力をかける狙いがある。2008年に軍事政権が定めた現憲法は、国会議席の4分の1を軍に配分、正副大統領の資格要件を「配偶者や子が外国人でないこと」と規定。国会の憲法改正に関する委員会は、与党や軍人議員が大半を占め、憲法改正に後ろ向きだ。署名は憲法改正に国会議席の75%以上の賛成が必要と定めた第436条の改正を求めるもので、5月から50日間で集めた。スーチー氏は最初に同条を改正し、抜本的な改憲につなげたい考えだ(以上)。私は無理と思うが。

2014年8月6日水曜日

(2276)メルギー諸島南下旅

  8月6日の朝日電子版より。船に乗ったダウェイへは、ヤンゴンから飛行機が便利だ。逆の北上ルートの起点はコータウン。ここはタイのラノーンからすぐ。コータウンとダウェイにもホテルがそこそこある。現地通貨のチャットのほか、タイバーツ、米ドル、ユーロが自由に使える。メルギーの港に船が寄った。桟橋は人で埋まっていた。これだけの人がコータウンまで行くのか? メルギーの港で買った昼食、卵焼きを乗せた焼きそばだった。ミャンマー風の料理が消え、どちらかというとタイ料理に近くなる。確かに、ここからヤンゴンに行くより、タイの方が遥かに近い。船はさらに南下し、終点のコータウン、斜面に金色のパゴダが見える。11時間ほどの快適な船旅だった(以上)。裏国境を越えての 東南アジア大周遊シリーズ№19。拡大可能な15枚の写真と合わせ観る 旅行記だ。

2014年8月5日火曜日

(2275)私 いま何してる?

  私はいまパソコンに向かって、MAさんの遺稿集を作成している。MAさんは「きらく会(ライオン研究部入社同期会)」メンバーの奥さまで、会報創刊号(平成6年9月)から(30号)まで全号の常連執筆者である。そのMAさんが急逝されたため、編集担当者として哀悼の意を表すべく、20年間彼女が執筆したエッセイをまとめる作業を進めてきた。全部で71編に及び、頁数は144頁、結構な大作である。昨日で内容の整理が終わり、これからは表紙、目次・前書き、後書き、奥付等に対応すれば完了である。部数は5部。ご仏前に飾っていただければと思う。おそらく今週中には発行できるだろう。さてこの緊急対応が終われば、当初の計画通り「続・続自分史(恥ずかしながら弘子といっしょ)」に戻りたい。こちらも大作だ。その後の自分史は「庭木といっしょ」を考えている。

2014年8月4日月曜日

(2274)伊藤忠、ミャンマー・インドも開拓、タイ財閥と流通網

  8月4日の日経電子版より。伊藤忠商事の岡崎社長は、資本・業務提携で合意したタイ最大級の財閥、チャロン・ポガバン(CP)グループと、中国に続き、ミャンマーやインドの市場を共同で開拓する考えを明らかにした。食料や飼料の流通網を共同で構築する。CPを提携相手に選んだ理由は、「発展途上国を開拓する強固なビジネスモデル」を挙げた。農民に土地を担保に融資し、養鶏場などを建設、飼料を供給して豚や鶏を買い取るCPの手法は「流通を支配するのに最適」と述べた。伊藤忠の業績は、総合商社では三菱商事、三井物産に次ぐ。「上位を抜くには生活消費関連を強化するために、中国・アジアで強いパートナーと組む」と説明、CPグループが華僑とネットワークを持ち、中国政府に太いパイプを持つ ことなどを強調(以上)。ミャンマー人らと共に 幸せに。

2014年8月3日日曜日

(2273)書籍・こんなはずじゃなかったミャンマー

  いま私は「こんなはずじゃなかったミャンマー」著者:森哲志、芙蓉書房・2014年7月発行、定価1700円+税を読んでいる。目次には、〇狂乱土地バブルに戸惑い&迷走、〇暑い東京と温度差、〇ニッポン・ポンコツ車は「株券」、〇似て非なり? 親日ミャンマー人、〇苦難経て今ニューリッチ派、〇石頭・軍政のツケは教育に、〇横揺れ山手線がこんなに楽しいなんて、〇夜の街から美人が消えた、〇日本の命運握る「十字架」の攻防、など15話が並ぶ。政治・経済のシビアな話から、庶民生活、夜の風俗までミャンマーのツボについて、信じられないようなエピソードがいっぱい。どの話も歯切れがよくて実に面白い。いろんな場面で、ミャンマー人の親日感に触れており、経済面でも彼らとのフレンドリーな関係を強く訴えている。著者は元朝日新聞社会部記者で作家。

2014年8月2日土曜日

(2272)ヤンゴンでコンビニ戦争勃発?

  8月1日のミャンマー新聞、松下英樹氏寄稿文より。ヤンゴンは人口600万人を超え、いまやメガロポリスである。次々と大型ショッピングセンターや、レストラン、ファーストフード店が開店し、もちろんコンビニだってある。ただし、ミャンマーには規制があって、流通業への外資参入は進んでいない。いまのところ、ローカル企業の独壇場である。「シティーマート」などは、外国人への強い味方であり、ミャンマー人富裕層の顧客も多い。特に、日本で伸びた「コンビニ」は、ヤンゴンでも日本式陳列法などが導入されており、冷房完備、防犯カメラも設置されていた。最大手の「ABC」は市内に45店舗を有しており、他社も24時間営業を看板にしている。例えば「日本式カレー弁当」は150円。今後「中食」市場も拡大しそうだ(以上)。格差社会の誕生を何とか防いでもらいたい。

2014年8月1日金曜日

(2271)サタケ(本社広島)、大型精米プラント稼働

  7月31日のミャンマー新聞より。7月16日、サタケ(本社広島)は昨年10月にミャンマーに納入した大型精米プラントが、現在順調に稼働していると発表した。ミャンマー政府は、同国内で生産されるコメの品質向上を目指しており、サタケは今後、最新鋭精米プラントの販売促進を通して、同国の精米技術・米品質向上を支援していく意向。サタケが大型精米プラントを納入したのは、現地の総合建設業のアライアンス・スター社で、ネピドーに精米工場を建設し、新規参入した。今回納入したものが初の大型精米プラントとなる。同プラントには、最新鋭の精米機はもとより、不良品を除去する光選別機、コメの品質を評価する分析機器も備えられ、高品質なコメの製造が可能となる(以上)。戦後 食料不足の時、ビルマ米の輸入で日本人は助けられた。ご恩返しの気持ちで!