2016年8月5日金曜日

(3008)スーチーの軌跡 大統領の上② 憲法「凍結」の道も模索

 8月5日の朝日新聞より。昨年11月のミャンマー総選挙でNLDが大勝した直後、NLD内部で一つの検討が始まった。「大統領の上になる」方法論で、スーチー氏は「国家顧問」という形で実現した。しかし別の案の検討も進めていた。スーチー氏の大統領就任を阻む「外国籍の家族がいる人物は大統領になれない」という条項を、新政権の任期5年に限って凍結するという案だ。「国会の過半数の賛成で憲法の条項は凍結できる」と解釈したのだ。この凍結案にスーチー氏も関心を示し、「詳細に検討するように」、かつ「メディアに漏れないように」と注意を促したという。凍結案は昨年12月、旧軍政系政党の所属ながらスーチー氏と連携する下院議員からメディアに語られた。NLDの方針と悟られず、軍や世論の反応を見極める狙いがあったとみられている(続く)。

2 件のコメント:

  1. さすがプロ記者。よく調べているのには感心…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    スーチーさんは「大統領の上」問題で、国家顧問制度の導入と、憲法一部凍結案の2つの案を用意していたのですね。結局後者は日の目をみませんでしたが、用意周到と言えます。

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