2016年8月17日水曜日

(3020)スーチーの軌跡 政治の舞台へ⑧軍の弾圧 そして軟禁へ

 8月17日の朝日新聞より。スーチーが群衆の前で演説していると、軍のトラックが大音量で警告を発した。「集会は軍事政権の命令に違反している。今すぐ解散しなさい」。スーチーは負けじと怒鳴り声で話を続け、相手の声が途切れると言い返した。「ほかに言いたいことはないか」。1989年4月のニャウンドンでの一触即発の対峙だった。軍はこの頃からスーチーの活動妨害を強め、逆にスーチーは、「不当な権力には抵抗を」と訴える民衆動員型の闘争を始めた。父で建国の英雄アウンサンが暗殺された記念日「殉難者の日」の7月19日に、ヤンゴンの殉難者廟に市民と参拝すると宣言。だが市内の厳戒態勢に参拝を断念。軍政はこの件を理由に、スーチーを最初の自宅軟禁にした。スーチーが再び姿を見せるのは、6年後になる。(政治の舞台編は終了)。

2 件のコメント:

  1. 苦難の日々が始まりましたか。よくぞ耐えましたな。
    K.A.

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  2. K.A,さん
    スーチーさんの場合、自宅軟禁そのものはあまり苦痛ではなかったのでは?

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