2016年8月25日木曜日

(3028)スーチーの軌跡 事件の真相② 「演説して」と通せんぼ

 8月25日の朝日新聞より。ミャンマー中部のディぺイン地区のチー村、真っ暗な夜道をスーチーの車列が次の遊説先に向かっていた。すると一人の仏教僧が現れ、「ぜひここで演説してほしい」という、2003年5月30日のことだった。スーチーは2回目の自宅軟禁から解放されると、精力的に地方を遊説した。チー村の事件現場はそこから10キロ北。軍政が許可した訪問先ではなかったため、同乗のNLD幹部は僧の頼みを断る。すると僧は車列の前に走り込み通せんぼした。「どうして去るんだ、こっちは昼から飯も食べず、みんなで待っていたのだ」。NLD側はいぶかったが、スーチーは「やりましょう」と言って僧に手を合わせた。村出身の僧は取材に事件への関与を否定した。襲撃者はこの機を狙っていたようだ。車列が停まるや百人以上の暴徒が現れた。

2 件のコメント:

  1. まさに、軍政側の謀略ですな。悪知恵も甚だしい。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    このような素朴な謀略はこれが最後では? これからはスマホを使った近代的な謀略が横行するのでは?

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