2011年7月31日日曜日

(1174)読みました 「ミャンマー現代女性短編集」

 本書はアジアの現代文芸集の第5集(ミャンマー編)に該当しており、他にタイ、パキスタン、マレーシア、インドネシア、インド、ベトナム、ラオス、フィリピンン、カンボジア等がある。編訳は南田みどり氏、2001年10月、大同生命国際文化基金発行、314頁、内容は第1章:娘たち、第2章:妻たち、第3章母たち、第4章:女たち、第5章:男たちとあり、各章は3つから6つの短編で成り立っている。本書は1985年から99年、とりわけ軍事政権によって市場経済が導入された現代に書かれた作品を中心に据えている。編訳者はいう。これらの文章に難解な表現が多くあったが、これは現代ビルマ女性と文学界が抱える困難が存在し、むしろ行間に潜む描きだされていない膨大な事実の重みを真摯に受け止め、その痛みと絶望を共有したいと論じていた。自由に書ける時代はまだ先のようだが、私はその日を待っている。

2 件のコメント:

  1. 戦前の、言論統制時代を思い出しますな。
    自由に書ける、よき時代が早く来ますように!
    K.A.

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  2. k.a.さん
    民主主義のいいところは、自由に意見が言え、自由にものが書ける点でしょう。(N)

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