2011年7月1日金曜日

(1144)読みました「西南シルクロードは密林に消える」

  著者は高野秀行(作家、冒険家)、2003年2月 講談社発行、367頁、1900円+税。著者はシルクロードはいくつもあるはずで、西南シルクロードを踏破してみたいとの願望があり、最終目的地をカルカッタと決めた。中国の四川省、貴州省、雲南省を旅した後、ビルマのカチン州に入るのだが、ここで中国の公安に掴まる、ここでのやり取りが抱腹絶倒、何とかカチン州に潜り込み、カチン軍のトップに会い、彼らの支援の下密林を迷走、ザガイン管区を経て秘境ナガ山地へ、さらにインドのナガランド州へ、そして最終目的地のカルカッタへ。ここまで来たのはよかったが、いざ帰国のときにビルマ、インドへの密入国を日本領事館に申告、ここで絶体絶命、領事と一緒にカルカッタ警察署に自首、一時は刑務所入りを覚悟したが、領事館の努力が功を奏して無事日本に帰国ができた。息もつかせず、面白く痛快に読める。

2 件のコメント:

  1. かつては西南シルクロードもあったわけですな。
    なるほど、冒険家の恰好の対象!
    K.A.

    返信削除
  2. k.a.さん
    私も数多くのビルマ紀行を読んできたが、この本は何しろ痛快であり面白い。こんな文章が書ければいいなと思うのだが。(N)

    返信削除