2011年7月6日水曜日

(1149)読みました「美の回廊をゆく」東南アジア至宝の旅③

  本書は「祈り天空に満ちて(ミャンマー・パガン万塔)」と、「はるかなる都の夢(ベトナム・フエ)」の2部からなり、いずれもNHK取材班がまとめたもの。平成3年4月、日本放送出版協会発行、141頁、1800円。第1部の「パガン万塔」について言えば、カラー写真の頁は36頁に及び、「天上に合図を送る聖なる都市(吉田喜重)」、「パガン王国の成立と上座部仏教(大野徹)」、「功徳としてのパゴダ建立(田村克己)」、「ビルマの結婚式(大鷹淑子)」らが36頁に亘って執筆。パガンはビルマ族最初の統一王朝の都であり、王や信者たちは功徳を願い、無数の仏塔・寺院を建立した。天界へ向けた往時の祈りを伝える美しい仏教遺跡を紹介している。日本で言えば藤原時代であり、大小5000ものパゴダが寄進されたという。私も15年ほど前に3回パガンを訪問したが今この書を見て改めてその壮大さに感動している。

2 件のコメント:

  1. 京都には1,000余りの神社・仏閣があるといわれているので、往時の5,000とは物凄い数でしたな。すばらしい!
    K.A.

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  2. k.a.さん
    京都に千寺院か、面白く分かりやすい対比ですね。これからもこの対比を使わせてもらおうっと。(N)

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