2011年7月14日木曜日

(1157)ビルマからの手紙⑥ 私の感受性が変わった

  6月25日の毎日新聞に掲載された「スーチーさんからの手紙」をstさんより戴いた。60年前、彼女の家の庭には、カラス、ムクドリ、ハトなどたくさんの鳥がいた。オウムを見るときはわくわくし、フクロウが木から落ちたときは、眠そうに見える目をパチパチさせていた。近くのインド人の家にいたオウムは、寂しい庭を鮮烈な虹色の明るさで彩っていた。近くに動物園があったが、檻の中の動物の落ち着きのなさが私の心を捉えた。ゾウは優雅であったが、サルは楽しくなさそうに見えた。ロンドン郊外の動物園では、囲いの中の動物を見るのが好きでなくなってしまっていた。動物たちが変わったのではなく、とらわれることや、人間による支配に対しての、私の感受性が変わってしまったのだ。私を取り巻く環境が、予想もしない流れで変転し、それにつれて、動物と人間の関係についても、私の考え方が変わって行ったのだ。

2 件のコメント:

  1. なるほど、環境の激変で感受性もすっかり変わり、人間による動物支配が疎ましくなったということですな。
    全くスーチーさんの環境の変化はすさましかった。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    我々が動物園に行って、楽しんでいますが、人間優位という観念が強くなるのは事実でしょう。スーチーさんに教わることは多々ありますね。(N)

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