2011年12月22日木曜日

(1318)難民審査参与員

  いま私の手元に難民審査参与員の55名の名簿がある。難民認定制度は昭和56年に創設されたが、より公平・中立な手続きを図るため、平成17年5月に難民審査参与員制度を設けた。難民不認定処分に不服がある外国人からの異議申し立てに対して、参与員の意見を聞かなければならないとされている。このことは、取り締まり目的の入管当局が、同時に判定を下す立場にあるのはおかしいという多くの難民支援者からの声に対する対抗措置であろう。何もないよりはこの参与員制度は一歩前進ではあるが、かつて民主党が言ってたように入管から独立した難民保護庁的なものを作るべきと思う。さて、この55名の名簿を眺めると、大学教授、裁判所判事・検事、弁護士、NPO法人などの関係者が多い。3人で一つの班を作り、東京入管に15班、大阪入管に3班を設け、参与員は非常勤国家公務員となる。

2 件のコメント:

  1. なるほど一歩前進の制度ですな。構成員には、NPO法人を多くしてほしい。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    一歩前進だけど、あと99歩我々の希望と離れている。難民審査の権限は、法務省入国管理局から内閣府に移して欲しい。(N)

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