2011年3月31日木曜日

(1052)ビルマ「民政移管」完了 しかし

(2011年3月31日)
  今朝の朝日新聞は、ビルマの首都ネピドーで、3月30日テインセイン首相の大統領就任式があり、軍事政権の最高意思決定機関である国防平和発展評議会(SPDC)は解散したことを報じた。軍政トップのタンシュェ氏は式には参加せず、SPDC議長だけでなく国軍司令官の地位も退いた可能性が高い。形の上では故ネウイン将軍時代から49年続いた軍政が終わった。しかし新閣僚の9割近くが元軍人で、大きな路線変更はないとみられる。なお、非常時には大統領以上の権限を持つ国軍司令官には、ミンアウンフライン大将(前総参謀長)が就任。なお昨日(3月30日)の読売新聞によれば「民政移管後も検閲、言論統制 軍政と変わらず」との見出しで、新政府が発足する4月1日以降も、内外の政治、経済、社会の各分野のニュースを扱う新聞、雑誌の検閲を続ける方針だ(以上)。民主主義にはほど遠い。

2 件のコメント:

  1. 軍政が50年近くも続いたとは、驚き!
    民政移管になったからには、徐々ながらも、民主化への改善を期待したいのだが…。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    ほんの少しは民主化の方向に進むかもしれないが、基本は軍事政権、北朝鮮だって国名は朝鮮民主主義人民共和国。誰も民主主義の国なんて思っていない。それと同じでは。(N)

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