2011年3月10日木曜日

(1031)人生いろいろ 同じもの それは涙

(2011年3月10日)
  きのうは水曜日、品川入管に収容されているビルマ人女性Aさんは、性格が明るく周辺の皆から慕われている。在日が長く、日本語能力試験2級にチャレンジしたことがあるが、惜しくも不合格、今回入管に収容され、自分の時間が長く取れるこの機会に、日本語学習に再挑戦してるようだ。本人は日本語、特に漢字の勉強をしたいということで漢字練習帳を2冊差し入れたが、さらに今度は、漢字を多用した手紙を毎週私に宅下げしてくれる。きのう受け取った手紙には、「今私はいろんな国の人と出会いました。会う人いろいろ、人生いろいろ、でも同じことが一つだけあります。それは泣くことです。私も泣きました・・・・・・」。私が15年間入管(時に警察署)に通い続けることができたのも、もしかしたら彼女らの「涙」の力によるのかもしれない。次の手紙が待ち遠しい。この日は全員に日本語能力試験の問題を差し入れた。

2 件のコメント:

  1. 切ないですね、なんとも

    数年前か、面会に行ったときに待合室で、小さな子のギャーッと鳴き声。
    「ショウガナイ、」とたしなめて足早に退出する母親。。。

    「法律だからしょうがない」というのであれば、、、それでも、いつまでも収容していないでいてほしいですね、、、何のプラスにもならないような、、、

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  2. stさん
    同感です。
    法律では、不法滞在外国人は、全員、強制送還するまで収容する、難民申請者は強制送還の執行を中止するとなっており、同時に仮放免の制度が存在してます。
    このため、全員収容はやむをえないのですが、問題は期間ですね。今年4月からは、難民申請後、6ヶ月で結論を出すと入管側は言ってますが、どうなるかしら。(N)

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