2011年3月6日日曜日

(1027)「希望の声」を読みました

 希望の声(アランクレメンツとの対話):アウンサンスーチー(大石幹夫訳)、岩波書店、2008年9月発行、354頁、2300円。アウンサンスーチー女史と対話したアランクレメンツは、ビルマで仏教僧侶となった最初のアメリカ人で、ジャーナリスト・作家であった。一方、アウンサンスーチーは軍事政権下のビルマにあって長期間にわたり自らの意思を貫き通し、民主化運動の精神的支柱であり続けていた。アランクレメンツはスーチー女史の強さ、穏やかさはどこから来ているのか、それを探るべく、ロングインタビューを試み、その内容が日本語に翻訳された。アランクレメンツは、希望を持ち続けることが実は途方もなく大きい抵抗の行いであることに気付いた。私たちは絶えることのない希望の声の中にいる。いつの日にか私たちがスーチー女史とともに、解放されたビルマを祝う世界に住むことを祈る と結んでいる。

2 件のコメント:

  1. おお~ こういう本があったとは、知りませんでした!
    マイナー(失礼!)といいつつ、ビルマ関連の書籍は思ったよりたくさんあるようですね~
    インタビュアーの経歴も異色で、興味がそそられますね。

    返信削除
  2. stさん
    スーチーさんは、やさしい語り口で、そして童話など引用しながら軍政をチクリチクリと攻撃してます。もうじき捕まるかもしれませんね。この本を読むと、彼女の心の強さがはっきり分かります。(N)

    返信削除