2015年12月25日金曜日

(2784)2016年の物流改革はミャンマーが起こす②

  昨日の続き。中國はミャンマーを経由して中国国内の製品をアフリカや中東に運ぼうとしている。そしてアンゴラからは原油をひっぱってこようとしている。つまりこれは中国の物流戦略にほかならない。ミャンマーが存在することで、これまでのように、シンガポール海峡や、マラッカ海峡を通る必要はなくなる。これは中国にとって大きなメリットだ。ミャンマーが重要拠点になれば、同国は高成長を遂げるだろう。ミャンマーの工業地帯としてはミンガラドン工業団地(味の素やハニーズが稼働)があったが、すでに満杯、このためヤンゴン近辺にはティラワ工業団地を、日本が中心となって建設中だ。ヤンゴン港やティラワ港が物流の拠点となるだろう。ミャンマーが重要輸出国という位置付けられつつあるいま、その変化は圧倒的なスピードを持っていると感じられた。

2 件のコメント:

  1. 中国案は、かつての「援蒋ルート」と、関係があるのかな?

    K.A.

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  2. K.A.さん
    かつての援蒋ルートと目的は似ています。当時中國は日本軍に攻められ、インドのインパールから中国に入るルートを利用していました。最近はミャンマーのベンガル湾の港チャオピーに中国資本で工業団地及び深海港を作り、パイプを昆明あたりまで敷設しました。中東やアフリカから石油を直接受け取る目的です。

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