2012年1月25日水曜日

(1352)朝日の社説に思う

  昨日に引き続き、1月23日の朝日社説を取り上げてみよう。その社説のタイトルは「ミャンマーの春、憲法改正で民主化急げ」というもの。私は従前から、ビルマ問題を考える際には、大きく分けて三つの側面があると思っている。一つは民主化問題であり、もう一つは少数民族による民族自治の問題、そして憲法問題だ。この三つの問題を分けて考えないと、春を迎える新生ミャンマーの姿が霞んで見えてしまう。社説でも6行ほど少数民族問題に触れてはいるが、残りはほとんど民主化問題と憲法問題。解決の難しい少数民族問題の解決を先送りしているように見える。この問題はビルマがイギリスの植民地になったころから続いており、宗教問題も絡んでいる。ビルマ族であるスーチーさんの出番は少ないと思われるが、この三つが解決しない限り、春の訪れは遅くなる。

2 件のコメント:

  1. 少数民族問題は難問題ですな。
    スーチーさんも、是非とも尽力してほしい…。
    K.A.

    返信削除
  2. k.a.さん
    スーチーさんの父上が、独立の際のパンロン会議で、少数民族の自治独立を認めちゃったので、紛争が今日まで続いている。今となっては地方の力を向上させるしかなく、「維新の会」のビルマ版が必要。(N)

    返信削除