2010年3月21日日曜日

(679)軍政 少数民族に包囲網

(2010年3月21日)
  軍政は総選挙に向けて少数民族の武装勢力に対する圧力や攻勢を強めている。今日の朝日新聞には「軍政、少数民族に包囲網」、「ミャンマー、武装勢力の編入要求」、「交渉進まず衝突の恐れ」などの見出しが出ていた。軍政は武装勢力に対して国軍への編入を要求。交渉のかたわら武装勢力の拠点付近で兵力を増強していると見られ、新たな軍事衝突への懸念が高まっている。軍政は1989年以降カレン族を除く17の主要な少数民族との停戦にこぎつけたが、そのうち武装解除されたり、警備隊への編入を受け入れた民族は9。ワ族を最大勢力とする残り8民族の動向が、今後のビルマ情勢の鍵を握っている。以上が概要だが、ビルマ問題は私が常々論じてきたように、スーチー氏の民主化運動と同時に、完全自治を願望する少数民族問題が介在しており、今秋の総選挙を目指して軍政の圧力が高まっている。

2 件のコメント:

  1. ビルマの政局が、いよいよ緊迫化しましたな。でも、圧倒的な軍政下では、あまり期待できないのでは…?
    K.A.

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  2. k.a.さん
    選挙に向けて最終段階にきてますね。戦った場合、政府軍が勝つことは明らかですが、一方で国際世論があり、どうなるか緊張が続きます。(N)

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