2016年9月1日木曜日

(3039)スーチーの軌跡 現実の先に③ 補選で当選、旧敵と連携

 9月1日の朝日新聞より。下院議長だったシュエマンはスーチーに約束した。「まずは選挙に勝ちなさい。勝利して国会に来たら協力しましょう」。NLDは12年4月の国会補欠選挙への参加を決めていた。NLDは補選で43議席中41議席を得る圧勝で、スーチーも下院議員に当選した。シュエマンは約束を果たす。同年8月、下院に「法の支配委員会」なる常任委員会を新設し、スーチーを委員長にした。シュエマンは、国民の人気が高いスーチーとの連携なしに政治はできないと知っていた。スーチーが仕向けた動きだった。シュエマンなしでは、改憲は議題に上がらなかった。だが、テインセインらは本音では反対だった改憲は、結局実現しなかった。シュエマン自身も15年8月、党内抗争で敗れ失脚。そして同年11月の総選挙、国民は課題をスーチーに託した。

2 件のコメント:

  1. シュエマンさんも、中々の人物でしたな。
    K.A.

    返信削除
  2. K.A.さん
    同感です。もしシュエマンさんが失脚しなかったら、今と大きく違う新政権になったでしょう。

    返信削除