2016年9月21日水曜日

(3060)民主化の中のミャンマーメディア事情

 「放送研究と調査」(2015年7月号)より。副題は「公共放送への転換目指す国営MRTV放送局」。田中孝宣氏による14頁に亘る学術論文、そのポイントのみ転載する。2011年に軍政から民政に移管したミャンマーでは、民主化の波を受けて、放送にも大きな変化が起きている。かつては政府が完全管理してきた放送だが、商業放送局の参入で多チャンネル化が進み、海外の番組を含む様々な番組が放送されている。またこれまで軍事政権の声を伝える役割を担ってきた国営MRTVにも「公共放送化」する方針が示され、新たにニュース部門や、街頭インタビュー番組を始めた。しかし、職員の意識改革、人材確保、政府の干渉からの編集権の独立など課題も多い。法案審議も止まったままだ。ミャンマーのメディアの民主化の展開を注視する要がある。

2 件のコメント:

  1. 徐々ながら、確実に改善されることを期待…。
    K.A.

    返信削除
  2. K.A.さん
    国営テレビの在り方についての学術論文、まだまだ遅れていることが分かる。

    返信削除