2016年9月4日日曜日

(3043)スーチーの軌跡 現実の先に⑥ 民主化へ対話に期待 最終回

 9月4日の朝日より。一仏教高僧は7月10日、法要のためスーチー宅に招かれた。この日はアウンサン将軍が1947年に暗殺された命日だった。家に入ると意外な姿を見かけた。国軍最高司令官のミンアウンフラインだった。「建軍の父である将軍の娘と、軍に育てられた司令官は姉弟のようなもの」と僧侶が言うと、スーチーは「弟は年上の言うことを聞かないといけない」と。最高司令官は笑顔で応じていた。スーチーは軍に強い政治的権限を与える現憲法の改正を訴える。しかし改憲には軍の同意が必要な仕組みになっており、最高司令官の協力がカギを握る。二人は直接話せるようになった。だが軍が柔軟になったのは、今はスーチーの勢いを止められないからだ。スーチーが理想を実現できるかは、今後の政権運営で期待に応えられるかにかかっている。

2 件のコメント:

  1. 困難な目標だけど、スーチーさんだからこそ、期待できますな。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    軍政が苦心して作り上げた憲法のため、スーチー氏は遠回りせざるを得ない。スーチーさんは後継者作りにも努力してほしい。

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