2016年9月2日金曜日

(3040)スーチーの軌跡 現実の先に④ 妥協姿勢 戸惑う人権派

 9月2日の朝日新聞より。スーチーが今年6月、国連の人権問題担当者に述べた言葉が、ミャンマー社会の「変化」を期待する人びとの間で戸惑いを生んだ。「ロヒンギャ、という呼び名は使わないで」。国民の9割が仏教徒の同国で、イスラム教徒のロヒンギャは隣国から来た「バングラデシュ人」とみなされて市民扱いされず、迫害されてきた。ロヒンギャという存在を認めたくない国内の差別感情に配慮した、と受け止められた。「近年のスーチーは人権への意識が弱まり輝く星ではない」との説も。仏教徒の支持を失うと選挙に勝てない事情が背後にある。「軍と歩み寄った先の方針が見えない」との意見も。国際NGOの報告書(16年版)によれば、少数派保護や表現の自由などからみる同国の自由度は48番目の低さ、スーチーの手腕に厳しい目が注がれている。

2 件のコメント:

  1. スーチーさんは、頼りがいのある女傑。信頼をしてあげましょう。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    ロヒンギャ問題は解決策がないのでは? スーチーさんは当面黙っていて、第3者に発言させたらどうだろうか?

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