2016年9月14日水曜日

(3053)新政権 少数民族との対話難航 モザイク国家に内戦長期化の重荷②

 肝心の会議も議論の中身は実りのあるものとは言い難かった。2日目は約10の少数民族の代表が順番に壇上に立ち、停戦に対するそれぞれの立場を主張した。カレン民族同盟は、「各民族が独自の憲法を起草する」、アラカン民族党は「資源開発権益と税源の移譲」、モンラー地方代表は「独自の司法権」を要求した。今回スーチー氏はいったんすべての争点を棚上げすることで、多くの武装勢力が停戦交渉のテーブルに就くことを優先したが、一方で少数民族側の期待が大きくなり、率直に要求するようになった。結局 今回の会合は、少数民族側の要求の多様さを確認しただけで、当初5日間の予定が、4日間で終了。これまで、国軍の力に抑圧されてきた 少数民族の要求がエスカレートし、スーチー氏がその統制に失敗すれば、国家分裂の火種をまく。

2 件のコメント:

  1. 話し合いの第一歩。だんだんと和解に向けて進んでほしい。
    K.A.

    返信削除
  2. K.A.さん
    第1回目の全体会議が開けたのが成功・・・といった感じ。内容は各民族が勝手に自己PRの言いぱっなし、領土の問題、資源の問題、軍の問題、など山積。10年経ってもざわざわしているだろうな。

    返信削除