2016年9月3日土曜日

(3042)スーチーの軌跡 現実の先に⑤ 「独断」のひとり歩き

 9月3日の朝日より。スーチー率いるNLD政権が発足して1か月余りの5月、庶民が好む嗜好品キンマの店の店主は、知人の言葉に耳を疑った。「キンマ売りは月末までに店を閉めろと役人が命令して回っている」。キンマはビンロウの種子などを葉で巻いた紙タバコのようなもの。唾液が赤くなり街が汚れる。キンマ禁止はヤンゴンの一部でも命じられ、業者や大衆の反発を招いた。新政権は6月「禁止」を否定する声明を出さざるを得なかった。この騒動の発端は、スーチーだった。政権交代を控えた3月、大のキンマ嫌いのスーチーは会合でこう指図した。「消費を減らし唾液をまき散らさないよう、人々に指示を出すべきだ」。スーチーは、啓発を念頭にしていたようだが、部下が意図をくみ違えた。スーチーの「独断」が 独り歩きしかねない状況が生まれている。

2 件のコメント:

  1. すーちーさんの発言でも、誤解されることがあるんですな。気を付けなくっちゃあ。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    スーチー政権は素人の集まり。意思統一が下手だ。まあ時間をかけて政権そのものの猛勉強が必要だ。

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