2010年12月17日金曜日

(948)ビルマ仏教徒民主化蜂起の背景と弾圧の記録

(2010年12月17日)

  このたび標記の書籍を読んだ。副題は「軍事政権下の非暴力抵抗」。編訳者は守屋友江氏、(阪南大学教授)、解説者根本敬氏、2010年3月 明石書店発行、257頁 2625円。2007年秋に通称サフラン革命と呼ばれるビルマ僧侶による大規模行進が行われたが、その背景を学術的に解説し、その後の軍政による弾圧の記録を集めたもの。私は在日ビルマ人が僧侶を尊敬する姿を何回も目撃した。例えばミンガラ日本語教室にはビルマ人僧侶が勉強のためときどき現れるが、僧侶を見た生徒たちは床にひざまづいて礼拝する。このように国民に尊敬されている僧侶に対し暴力を振るい、僧衣を剥ぎ取り還俗させたり、投獄したりした軍事政権は世界から非難されている。特に日本人ジャーナリストの長井健司氏が軍兵士から至近距離で射殺され、その映像を目にした日本人は皆大きなショックを受けている。

2 件のコメント:

  1. なるほど、こういう書籍が歴史書として、後世、読み継がれて欲しいですな。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    この書籍は、いろいろな文献を引用しており学術書ともいえます。やや難解ですが、それだけ信用できます。(N)

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