(2010年12月11日)
「タイビルマ国境の難民診療所」(副題:女医シンシアマウンの物語)、宋芳綺著、2010年7月 新泉社発行、213頁、1800円。著者は台湾生まれ、シンシアマウン医師の診療所で働き、彼女の素晴らしい生き方に感銘して執筆し、松田薫氏が翻訳編集したもの。カレン民族のシンシアマウン医師はラングーン大学医学部卒業後大病院の医師となるが、その後国境地帯でボランティア診療を開始、88年末にメソットに亡命「メータオ・クリニック」を立ち上げ、50万人以上のビルマ難民の医療を一手に引き受け、02年マグサイサイ賞受賞、05年にノーベル平和賞にノミネートされた。診療所は一つの村のようで、空き地に立てられたいくつかの小屋を「診察室」、「検査室」、「分娩室」などとしている。ここには世界各国からの医師がボランティアとして集まり、支援金や物資も各国のNPO団体から集まる(ミンガラ会報再録)。
大変参考になる書物で、シンシアマウン女医の生き方にいたく感動しますな。
返信削除それにしても、U Mingalarさんの読破力には、全く脱帽!
K.A.
k.a.さん
返信削除いまも患者1000人を診ており、医師として、管理者として素晴らしい人だと思います。(N)