2009年12月23日水曜日

(591)ODAによるメコン開発 問題は

(2009年12月23日)
  日本ではつい最近まで八つ場ダム問題が騒々しかった。この論争でダムの建設がマイナス面を含め、いろんな面で影響を与えることを学んだ。一方、本年は日メコン交流年と指定された中で、メコン河流域各国(カンボジア、タイ、ビルマ、ベトナム、ラオス)への日本からのODAは1962億円(2007年)に上り、さらに鳩山首相はメコン流域をわが国ODAの重点地域とし、今後3年間で5000億円以上のODAを供与する旨発表した。一方ODAによって実施される大規模なインフラ工事は、環境汚染や生態系破壊引き起こす。例えば漁業への打撃、水質悪化、数万人規模の住民移転など問題が山積している。過去のODAの検証なしに、巨額の支援を続けることはODAによる環境・社会影響を繰り返すばかりでなく、相手国の構造的な社会問題を助長する恐れもある。メコン流域の開発問題は多面的な調査が必要である。

2 件のコメント:

  1. その通りで、全く同感!
    過去の貴重な実例を、現在の観点に立って検証し直すことは、必須のことですな。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    ODAを仕分け人が仕分けたらどうなるかしら。半分ぐらいが「無駄」に分類されるんじゃないかな。(N)

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