(2009年10月12日)
昨日に続いて品川日本語教室の現況を報告しよう。牛久入管と違ってここの面会時間は僅かに10分。透明仕切りガラス板の向こうには3-4人の収容者が並び、まず彼女らの希望や問題を聞く。みなが発する言葉は同じだ。「いつ出られますか?」、残念ながら「2~4ヶ月」としか答えられない。入管当局はこの点もっと透明性を高めるべきではなかろうか。そのほか、自身の病気やストレスに関する発言も多い。一人2-3分喋ってもすぐ10分は過ぎてしまい、係官が来て連れて帰る。こんな状況だから面会時に日本語を教える時間はない。このため私は差入品に気を使っている。先週は漢字4級と3級を希望者に渡し、今週は、2008年度日本語能力試験の問題を全員に渡す予定だ。そのために我が家にあるコピー機はフル運転だ。一冊ずつホチキス止めをするとき、収容されているビルマ人女性の笑顔が次々と浮ぶ。
「禍を転じて福となす」と考えて、彼女達、日本語をしっかり勉強して欲しいですな。
返信削除それにしても、本当にご苦労様!
K.A.
k.a.さん
返信削除確かに異国で収容され、面会者も少ない状況では、身の不幸を嘆く収容者が多いのは当然でしょう。そうした悲しい心を慰め、さらに彼女らを飛躍させるのが私の役目かなと思ってます。(N)