2009年9月21日月曜日

(498)複雑な後味 映画「花と兵隊」

(2009年9月21日)
  昨日は予定していた行事がなくなったので、ふらりと渋谷に向かった。お目当てはシアター・イメージフォーラム。渋谷の街をさまよう若者が多いのにビックリ、完全におのぼりさん状態だ。特に参ったのが宮益坂の歩道橋、手すりに掴まりヨイショヨイショと上る。ハアハアしながらやっと目的の映画館へ。映画は、数人の未帰還兵たちとその土地土地の女性とのロマンスを主題に話が進み、自動車会社の経営者やポンプの販売で財を成した未帰還兵の苦労話も続く、最後のほうでは自分の力で大きな慰霊碑を作った未帰還兵の話が出たが、彼からは「シナの子供を皆殺しにせよ」との上司の命令を実行した話、肉を食べた話など陰惨な話も出た。皆さんは現在90歳前後、とても元気だし、家族の方々も達者だ。しかし、日本で難民として祖国に帰れないビルマ人と重ね合わせてみると悲しい。ビルマに帰れる日はいつか。

9 件のコメント:

  1. 中野です。こんにちは。いつも読ませていただいています。 
    「花と兵隊」すごい見たい映画です。タイに残った藤田松吉さんは今年亡くなってしまったんですよね。タイに留学してたときに遺骨収集をしている彼の話をタイの友人から聞いて、お会いしたいと思ってたままだったんです。花と兵隊が公開されたときに彼の名前を見て、この映画は絶対見なきゃ!って思ってたんですけど、今年はじめの新聞の訃報欄はショックでした。彼の最後を私も見に行きます!
    それでは来週の役員会でお会いしましょう。お体ご自愛くださいませ。

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  2. 小学生にはショッキングな内容ですか?
    「ビルマの竪琴」から「花と兵隊」に
    なるにはまだ早いかしら・・・・

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  3. 中野さん
    つたないブログを読んでいただき感謝。この映画で藤田松吉さんが一番偏屈な印象でしたが、ストーリーが進むにつれその理由がわかってきます。見てあげれば藤田松吉さんも喜ぶでしょう。(N)

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  4. 戦車ツマさん
    この映画は心理的描写が多く、小学生にはちょっと難しすぎると思います。それにビルマの風景は少なく、ほとんどがタイの風景でした。Dちゃん、Yちゃんが大学に入ったら見るといいかも。(N)

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  5. 中野さん
    先ほど中野さんからのコメントに藤田松吉さんの訃報のことを知り、慌てて新聞をひっくり返してみました。1月27日(朝日)の訃報欄にタイで元日本兵の遺骨を収集した未帰還兵と紹介され、肺炎で90歳で死去、インパール作戦で負傷し逃げ込んだタイにとどまり、戦死した日本兵の遺骨収集に取り組んだとありました。(N)

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  6. ああ、この映画はまだ見ていません~
    まだ上映しているのですね、早く見に行かなきゃ。

    戦争のことは想像するのも難しい年代ですが、この映画を通して少しでも当時の人の心に添えればいいですね。

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  7. stさん
    シュェピョンさんのお父さん大田さんをご存知ですよね。あの方も未帰還兵ですね。ぜひこの映画を見て戦争の悲惨さを後世に伝えてください。それと同時に、日本に難民として追われ、日本人と結婚したビルマ人(おそばにもいますね)が80歳90歳になったとき幸せであって欲しいと言うのが見終わったあとの印象でした。(N)

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  8. 中野です。
    そうなんです。藤田さんは今年初めにお亡くなりになってしまったんです。次回タイに行くときには是非お参りさせていただこうと思ってます。
    また藤田さんの翌月にはビルマの竪琴のモデルとなった中村一雄さんも亡くなったんですよね。戦後、平和のために尽くされた方が次々と鬼籍に入られるというのは寂しいものです。

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  9. 中野さん
    水島上等兵のように、ビルマで戦友の遺骨を集めたという話はわかりますが、戦地を離れたタイで遺骨収集というのはショックでした。タイに入れば間もなく帰国できると思っていた日本の兵士が、その願いがかなわずタイで亡くなった際の無念さが頭にジンときます。(N)

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