2009年8月30日日曜日

(476)少数民族と国軍交戦

(2009年8月30日)
  今朝の朝日に「少数民族と国軍交戦」、「ミャンマー停戦合意に亀裂」、「難民1万人超す恐れ」との見出しが躍っていた。ビルマ北東部シャン州コーカン地区で起きた国軍と少数民族の武力衝突は29日も続き、約1万人が難民として逃げ込んだ中国側でも砲撃の流れ弾による死傷者が伝えられた。衝突は約20年続いた両者の停戦合意に反するものだ。コーカン族の武装勢力は約800人だが、同じく中国国境沿いのワ族の武装勢力も戦闘に加わった。衝突の背景には国軍が少数民族の武装勢力を国軍に編入して国境警備に当たらせようとしたところコーカン族が反発したもの。軍政の要求にはカチン族やモン族も「完全自治へ保証がなくなる」と抵抗、ほかの民族に飛び火すれば内戦に突入すると危ぶむ声も出始めた。私は新生ビルマには、民主化勢力と共に少数民族の存在を強調してきたのだがこんな形になるとは。

4 件のコメント:

  1. それにしても日本人にはわかりにくい問題ですよね、日本は単一民族だ、とつい言ってしまいがちですし。(便宜上あえてそう言うこともありますが)日本も「少数民族」問題では意識の点で大きく立ち遅れている?

    ともかく、どうしたら収束に向かうのか…結論は当人当民族たちには見えないものなのでしょうか。
    外から見れば、「仲良くしなさいよ」、なんてことだけはいくらでもいえるんですけどね。

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  2. 折角20年続いた停戦合意を、国軍側は是非とも守ってほしいですな。
    K.A.

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  3. stさん
    少数民族は、ビルマ族の横暴さに辟易し、自治政府の独立、自決権の確立を声高に叫んでいます。日本にいる少数民族グループも同様です。この運動と、スーチーさんを中心とする反軍事政権、民主化運動の動きとが絡まりながら、現在に至っています。この絡まりあった諸問題を一挙に解決しようとするのが憲法であり、来年の総選挙でしょう。(N)

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  4. k.a.さん
    コーカン軍がわずか700人、中国側に逃げ出すのも当たり前でしょう。中国がビルマ人難民をどう扱うのか注目したいです。(N)

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