2009年8月19日水曜日

(465)対ビルマ 米国の新たな政策?

(2009年8月19日)
  アメリカの上院議員ウエッブ氏がネピドーでタンシュエ議長と会談し、そのあと、ヤンゴンでスーチーさんとも25分間面会した。先にパン国連総長もスーチーさんとの面会を要望したが、軍政側は認めなかったのに。例の迷惑をかけた米人男性は16日国外退去の形でウエッブ上院議員と一緒に帰国した。今回軍政側は異例の厚遇を見せた。これはオバマ政権がビルマへの制裁を一部解除する方向に方針転換したため、軍政側も柔軟姿勢を示したものと考えられる。オバマ政権はビルマに対し制裁の部分的な解除を含めた検討を進める方針のようで、今回のスーチー女史の会見でも「スーチーさんは反対しない印象を受けた」としている。なお今後ともスーチーさんの意向を尊重するとしている。オバマ政権はこれまでの強硬策は中国の影響力を増すだけと分析し、民主化の見返りに米国からの投資を再開すると言及してる。

4 件のコメント:

  1. それにしても、ビルマを出国してバンコクに到着した、例のアメリカ人男性の写真…
    ピースサインじゃないですけど、ポーズとってましたよね。
    いったい何のつもりでしょうか…!

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  2. stさん
    例のアメリカ人男性、ビルマでは懲役7年だったけれども、アメリカでは14年ぐらいにしてもらいたいね。本人はなんと弁明しているのかしら?(N)

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  3. 何はともあれ、「スーチーさんの意向が尊重される」ということは、喜ばしいことですな。今後の展開に期待したい。
    K.A.

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  4. k.a.さん
    スーチーさんは以前から欧米からの経済封鎖を歓迎する立場だったので、オバマ政権による急展開に迷っていると思います。特に英国首相が軍政への経済封鎖を強化すると発表した直後なので、アメリカと欧州の関係もおかしくなります。クリントン元大統領の訪朝といい、今回の大物上院議員の訪緬といい、オバマ大統領のやることはさすがスケールが違いますね。ただ世界にいる民主化グループとの意見調整も必要で、すんなりとは進まない気がします。日本政府は多少気が楽になったかも。(N)

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