2011年11月1日火曜日

(1267)第三国定住の失敗

  10月23日の神奈川新聞に第三国定住制度の問題点について、かながわ難民定住援助協会会長・桜井ひろ子氏のエッセイが掲載されていた。「ああ、やっぱり」、それが第一印象だった。30年間、この国は同じ過ちを繰り返している。新たな犠牲者を出してしまった。定住支援策のモデルは、約30年にわたるインドシナ難民の暮らし振りだ。だが自立とは言い難い生活から、手本とは決してなり得ないことは明らかだ。ミャンマー難民には、初期の集中的な日本語教育と、働きながら継続的に学べる環境整備が必要。地域を含めた支援体制の確立は、受け入れを決断した日本の責任と断じた(以上概要)。今回の失敗の原因を全国難民弁護団連絡会議から玄葉外務大臣宛に申入れを行ったが、回答はまだ聞こえてこない、一刻も早く関係各機関との議論の場を設置してほしい。「難民鎖国」の嘲笑を聞きたくない。

2 件のコメント:

  1. このような正論を、すばやく実行するということは、大変重要なことですな。
    万一、そうなれば、国への評価がすっかり好転
    するでしょうに…。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    私は難民支援をしてますが、その立場から言うと、「日本は難民鎖国」という蔑称に耐えられません。前例をよく研究してなんとしてでも彼らが幸福に生活できるように、知恵を出し合ってほしいものです。(N)

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