2011年11月7日月曜日

(1273)読みました、「ビルマに暮らして」

  副題は「閉ざされた国の人々と生活」、著者は佐久間平喜氏(14年間在ビルマ日本大使館勤務)、1994年8月、勁草書房発行、187頁、2200円+税。外交官として勤務した歳月を振り返りつつ、政界トップの横顔、遭遇した事件の数々、愛すべき人々の知られざる生き様を浮き彫りにしている。特に、ネーウイン元将軍の経歴、人となり、私生活と家庭、政権長期化の理由、ネーウイン以外の政治指導者たち、日本商社員のスパイ事件、韓国大統領の爆殺未遂、紙幣流通停止措置、医療事情と迷医の活躍、ビルマ生活展望などが続く。この本には、私の知りたかった内容が随所にあり、まるで私のために書いた書籍といった感じ、私がビルメロになったのが1995年、このため、それ以前の状況はよく理解できていなかったが、94年発行のこの一冊を読んで問題点が次々と解明できた。私にとって至福の一冊。

2 件のコメント:

  1. 14年にも及ぶ外交官生活からの体験から、非常に興味ある話題が豊富にあるでしょうな。
    まさに垂涎の書!
    K.A.

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  2. k.a.さん
    長年ヤンゴンの大使館勤務だったので、ミャンマー上層部との付き合いも長く、ミャンマーで生じたいろいろな事件にも詳しい。多くのテーマで参考になった。(N)

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