2011年5月30日月曜日

(1112)スリランカの難民問題①

  昨年の国籍別難民申請者数はミャンマー342人、スリランカ171人、トルコ126人、ネパール109人、インド91人。ミャンマーの場合、軍事政権対民主化グループ、あるいはビルマ族対少数民族の対立の構図がよく理解できるが、スリランカの場合はどのような構図なのか。スリランカはインドの西にあり人口約2000万人、74%がシンハラ人(仏教徒)、17%がタミル人(ヒンドゥー教徒)で1950年以降この二つの民族の紛争が続き、83年の内戦勃発以降6万人を超す死者を出している。1948年にスリランカは独立を果たし、シンハラ民族の二つの政党が政権を担当したが、その一つのSLFP(スリランカ自由党)が左翼政党と手を結び、シンハラ民族主義を強く打ち出して軍隊、警察など全行政組織を独占した。しかし次第に経済が悪化し党内が分裂その間LTTE(タミル・イーラム解放の虎)が力をつけた(続く)。

2 件のコメント:

  1. 難民申請者が、ミャンマーの次にスリランカとは驚き!
    どうして、世界で紛争が絶えないのかな?
    K.A.

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  2. k.a.さん
    一つの地域に複数の民族がいると、紛争が起こり易いですね。その際、生活レベルが同じなら問題は発生しにくいですが、通常はどちらかが上位となり、他方を迫害して紛争となります。この点、日本は幸せです。(N)

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