2011年5月24日火曜日

(1106)読みました 「図書館への道」

  「図書館への道(ビルマ難民キャンプでの1095日)」という本を読んだ。著者は渡辺有理子、2006年1月、鈴木出版発行、1600円+税、271頁。著者は大学卒業後日本国際児童図書評議会事務局に勤め、退職後都内の私立小学校司書教諭、2000年9月からシャンテ国際ボランティア会の派遣により3年間で18館のビルマ難民キャンプの図書館建設及び人材養成に関わった記録である。彼女の仕事は図書館などなかったカレン人の難民キャンプで、現地リーダーたちとまずその設計図を描くことから始め、竹を使って建物を完成させた。図書は、あえてカレン語の図書を切り貼りで作成し、そのあと現地図書館員の養成に力を入れた。幼い児童を集めて、現地館員が母語で読み聞かせる方法も採用した。時に大きな挫折もあったがそれに耐え乗り越え、05年1月に再訪したとき図書館は22館に増えていた。

2 件のコメント:

  1. 素晴らしい女性ですな。現地の人々に喜ばれるだけでなく、社会全体に貢献しますな。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    確かに素晴らしい女性です。彼女は図書館運営を自分でするのでなく、現地の難民にその方法を伝授し、カレン語の絵本を作り、読み聞かせの方法を教えるなど、アイデアいっぱいの指導をしました。読んでいて時にウルウルすることもありました。(N)

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