2011年1月13日木曜日

(975)圧政のテーマパーク

(2011年1月13日)
  朝日新聞夕刊に「窓」という欄があり「論説委員室から」という副題がついている。きょうの見出しは「圧政のテーマパーク」というもの。ビルマでは今月末に国会が召集される。昨年11月、20年ぶりに実施された総選挙を受けて、軍事政権の翼賛政党が約8割の議席を占める。選挙区と当選者名を見て苦笑した。トゥラ・シュエ・マン大将ら軍政序列3位~5位の元軍人が立候補した選挙区がいずれもネピドーだったからだ。この新首都の住民は約20万人、そのほとんどが軍人か公務員、つまり軍の候補者は絶対に落選しない選挙区なのだ。ほとんど車の通らない8車線の道路が24時間照明され、巨大なパゴダや宝石博物館、動物園が建造され、さながら圧政のテーマパークだ。国名をビルマからミャンマーに変え、首都も国旗も変えた。この際指導部も変えて、人心を一新すれば3代世襲の国よりはまし、と言われよう。

2 件のコメント:

  1. 一応余裕ができたらしい軍政側には、今までの反省に立った善政をして欲しいですな。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    軍事政権は、アト1ヶ月余で終わり、民政政権に変わる。彼らは、憲法を作り、議会を発足させ、内閣を作り、首都を変え、国旗を変え、経済を立て直した。どこかの政権よりよっぽど活動的だ。でもビルマ国民にとって「善政」と言えるのかしら(N)

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