(2010年2月7日)
メコン河流域国の開発問題に取り組むNGOメコン・ウオッチからの情報をビルマ情報ネットワークと通じて得たので紹介する。2009年12月、ビルマのカチン州で、ビルマ軍政と中国がイラワジ川の本流に計画しているミッソンダム着工を祝う式典が2人の大臣出席のもと開かれ、建設により悪影響を受ける周辺住民も参加を強制された。地元住民はダムを受け入れないとの意思を明確にしているのに式典で拍手をするよう要請を受けた。このミッソンダム(出力3600メガワット、50階建のビルに相当)はイラワジ河上流域に建設が計画されている複数のダムの中の一つであり、生産される電力は中国に輸出されることになっている。このダムの建設により約40のカチン民族の村が水没し、1万5千人が移転させられると推定されているが、適切な環境社会影響調査は行われていない。日本でも「八っ場ダム」問題があるが。
胸の痛む問題ですな。
返信削除地元住民の幸多かれと祈るのみ!
K.A.
k.a.さん
返信削除ビルマ政府には環境アセスメントという発想はたぶんないでしょう。
しかも生産された電力は中国に輸出されてしまうので地元ビルマ人は踏んだり蹴ったりですね。(N)