2017年2月28日火曜日

(3219)強姦、略奪、そして暗殺、ミャンマーでは今何が起きているのか①

 講談社発行「現代ビジネス」2月28日号より。スーチー氏が実権を握る新政権がミャンマーに誕生したのは昨年春のこと。国民はスーチー氏に大きな期待を寄せ、各メディアはノーベル平和賞受賞者の勝利を称賛を持って報じた。あれから1年、国民の熱狂は徐々に冷め、ラカイン州の少数民族イスラム教徒ロヒンギャに対する人権侵害で、スーチー氏の口をつむぐ姿勢に国際社会の視線は厳しさを増す。同政権は早くも窮地に立たされている。昨年10月9日、ラカイン州の国境警備隊の詰め所が武装グループに襲撃され、警察官9人が死亡した。ミャンマー国軍はロヒンギャの過激派によるテロとみなし「掃討作戦」を展開。千5百軒を焼き払い、6万9千人がバングラデシュ側に逃れた。「ヒューマンライツウオッチ」の調査によって、強姦、強奪の生々しい状況が報告された(続く)

2 件のコメント:

  1. スーチーさんの隠忍自重は、よく理解できる。代わって、アナン委員長が、積極的に行動してほしい。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    ロヒンギャ問題は国内問題と軍政側に言われれば、国連委員長も動けないのでは?もし動いて、ロヒンギャ支援の方向に転じたら、スーチーさんへの打撃が大きい。

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