2017年2月5日日曜日

(3197)鈴の音響く仏塔遺跡突風の傷修復へ シャン州

 2月4日の日経新聞より。シャン州の農村を抜けると、突然、高さ約10メートルの無数の仏塔が姿を現した。その数2500。密集して並ぶ様は壮観で、「カックー遺跡」は観光客に人気上昇の名所になっている。ただよく見ると多くの仏塔の先端が欠けているのに気づく。経年劣化に基づくのではなさそうだ。伝説ではカックー遺跡は、紀元前3世紀に初めて仏塔が作られ、12世紀のパガン王朝時代に周囲の住民が世帯ごとに1つの塔を寄進して急増し群をなしたという。ところが2016年4月、突風が襲い、約900の仏塔が損壊し、前例のない被害を受けた。遺跡内に素足で歩いた。歩を進めると、静寂の中、「シャリーン」と澄んだ音が響き渡った。全部修復するには2億5千万円必要だが、まだ1700万円しか集まらない。まだ不十分。将来全部修復されたらどんな音を奏でるのだろうか。

2 件のコメント:

  1. 2,500とは、実に壯観…。ISの恐怖とは全く無関係の聖地。徐々ながら修復も進むことでしょう。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    仏塔の先端が欠けているという。ここには宝石が飾られていたはず。人為的でなければよいが。

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