2017年3月1日水曜日

(3220)強姦、略奪、そして暗殺、ミャンマーで今何が起きているのか②

 昨日に続く。ミャンマーの民族構成は仏教徒88%、キリスト教徒6%、イスラム教徒4%と言われる。ミャンマーで暮らすイスラム教徒の多くは、植民地時代に英領インド各地から流入した移民の子孫や、ミャンマー土着民との間で生まれ、その多くがヤカイン州で暮らす。ミャンマー政府はロヒンギャを民族と認めておらず、彼等を「ベンガリ」や時に「カラー」という蔑称で呼ぶ。宗教対立が深刻化したのは2012年5月で、ヤカイン州の女性がロヒンギャの男3人に暴行を受け殺害された。8月と10月にこの問題が再燃、192人が死亡。反ムスリムの運動の中心になったのが僧侶のウイラトウ―師。スーチー氏は当初、ロヒンギャに対する暴力行為の即時停止を訴えたが、多数派の仏教徒から逆に批判を浴び、口をつぐんだ。新政権発足後も、この問題への深入りを避けている(続く)。

2 件のコメント:

  1. 根の深い大問題。日本の「部落民問題」に似ている。時間をかけて、相互に理解・尊重することが重要なのでは…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    日本の部落民問題、いやな事件でしたね。スーチーさんによる憲法改正⇒大統領就任がどうしても必要。

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