2017年3月2日木曜日

(3221)強姦、略奪、そして暗殺・・・ミャンマーは今何が起きているのか③

 前日に続く。ロヒンギャ問題で国際社会からの批判が集まる中、スーチー政権を揺るがす大事件が起きた。NLDの法律顧問で、政権の知恵袋だったコーニーが、1月29日夕方、ヤンゴンの国際空港で暗殺された。コーニーは政府使節団の一員として訪問していたインドネシアから帰国したところだった。短パンにピンクのシャツを着た男は、孫を抱き抱えたコーニーの後ろから近づき、拳銃の引き金を引いた。動画には大量の血を流し、路上で仰向けに倒れたコーニーの姿が写り、即死であることが一目で分かった。「彼が暗殺されて一番得をするのは国軍だ」との説が多い。彼は憲法改正の必要性と、国内で台頭する仏教ナショナリズムへの懸念を示していた。また「国家顧問」ポストを考え出した知恵者だった。いろいろ問題を抱えるスーチー氏の政権運営は、胸突き八丁に差し掛かっている。

2 件のコメント:

  1. 正しく、これは大事件!コーニー氏は「余人をもって代えがたい人物」でしたな。
    心から合掌! 犯人追及を速やかに…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    北朝鮮では金正男暗殺事件が起こり、ミャンマーではコーニー暗殺事件が…。スーチーさんが一番悲しんでいると思います。

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