2015年10月28日水曜日

(2726)FT紙社説 ミャンマー総選挙は歴史的な一歩②

  昨日からの続き。NLDが大差で勝利を収めた場合、状況はややこしくなる。最近スーチー氏は「大統領でなければ、国を導くことはできないのか」と述べ、水面下で操ることをほのめかした。同氏はインドのソニア・ガンジー氏になぞらえることを拒んだが、スーチー氏の発言は、ほぼ無能だった新政権をガンジーが陰で操っていた当時の印度の不満足な状況と似ている。NLDが選挙に勝って十分な過半数を確保したなら、軍が憲法を改正してスーチー氏が直接大統領になれるようにする方がはるかに良いだろう。ミャンマーの軍部は権力から退く歴史をつくった。この点は称賛に値する。だが、総選挙や大統領選で勝つのは誰であれ、蜜月は短いであろう。軍が不確かな民主主義を譲り渡そうとしているこの国は、60年間に及んだ悪政による傷を背負っている。

2 件のコメント:

  1. 悪政は60年も続いたんでしたな。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    11月8日の選挙結果が気にかかりますね。あと10日もありません。

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